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魔女裁判
「全部、山野玲子がヤれって言ったのよ。私じゃないわ。信じて、私じゃないのよ」
優美は必死に弁解を繰り返した。首を左右に振るたびに艶やかな金髪が揺れる。
『ケッケケ、そうか。お前は山野玲子に唆かされて従がっただけだと言うのかァ?』
グロテスクな口からヨダレが垂れて優美のむき出しの胸元へ伝っていく。白くたわわな乳房がヨダレで汚れていった。
「そ、そうよ。私は蒼井君のイジメには反対したのよ。イジメには関係ないわ。だからお願い。助けてェ……」
『ケッケケ、よく白々しくウソをつけるな。北浦優美!』
「うッううゥ……、ウソじゃないわよ。私じゃないわ」
『だが安心しろ。いずれ山野玲子は地獄へ送ってやるさァ!』
「えッ、ええェ……?」
『北浦優美。お前同様になァーッ!』
「な、なにを言っているの?」
『いいか。その前にお前の魔女裁判の判決を言い渡してやるよ』
「ま、まさか」
『判決! 悪しき魂は死をもって贖罪らえェ……』
真っ黒な手が優美の胸元へ伸びてきた。
「ギャァァッ! やめてえェ……」
優美は死にものぐるいで絶叫するが、怪物は乳房を握りしめ、一気に残りのドレスを引きちぎった。
「キャァァァァァァァァー」
『ケッケケェ、大いなる神は悪しき娼婦に『制裁』をォォ!』
瞬間、閃光を発し耳をつんざくような雷鳴が轟いた。
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