星新一 月の光 感想

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星新一 月の光 感想

星新一 月の光読了 老人が赤子をただ愛情だけを与えて少女へと育てた 実際は美しい肢体を愛でる偏愛だったと思う ただペットとして愛玩されて育った少女にとって、老人との世界が全て 愛だけが世界を満たしていた 老人が事故にあい 食事(命を永らえさせる糧)は与えられても,少女はそれを受け付けず死んでしまう 老人もまた亡くなる 老人の醜い心の偏愛と それに気がつかないまま愛だけの世界で命を終える少女の美しい世界 私はそれはそれで醜いことを知らず 幸せだったと思う 「知らないでいられるなら,その方が幸せ」 生きていくなら知らずにはいられない醜いこの世の理を 知らないで幸せで過ごせるなら, どうかそのままで 出来るだけ幸せにいてほしい それはいずれ苦労することかもしれないけど そんな日が来ないことを願ってしまう 願わくば私もペットとして生きて 愛と共に死す そうでありたい
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