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「いい子だね、琉貴」
押し当てられた楔が入り込むと、肉襞の間をみちみちと押し進んでいく。圧迫感よりも、長い間焦らされた場所への快感の方が大きい。自分のナカがぬるりと大きな楔を受け入れて喜んでいるのがわかった。
「ああああ! あっあっあ」
ゆっくりと動かされると、堪らず締め付けてしまう。
「は……あっ! 琉貴!」
透也さんに膝裏を掬われて、激しい抽挿が繰り返される。あまりの快感に自分の陰茎が立ち上がり、白濁が零れた。
「やだ、また、またいっちゃうよッ」
「僕も、もうだめだ。待って、ごめん。ゴムつけなきゃ……」
透也さんの動きが止まる。ベッドサイドのゴムを取ろうとしているのがわかって、俺は首に無理やり手を回した。
「やだ、やだ、透也さん。つけなくていい。だから、離れちゃやだ」
「……るき、琉貴。だめだよっ」
透也さんは、宥めるように俺の頬を撫でた。
「やだぁ、お願い、おねがいだから……あ! あ!」
透也さんにしがみついて、体を摺り寄せる。楔の角度が代わって、透也さんがもう一度ナカに入ってくる。
「あん! あっ! いいっ、透也さんっ」
「ああ、もう! 琉貴のばかっ!」
透也さんが、俺の中で大きくなる。足首を掴まれて大きく開かれ、思いきり、ずんと奥まで突き上げられた。
「……っあ、あああ……!」
ぐりぐりと奥にねじ込まれて、何度も何度も突き上げられた。思いきり締めつけると、透也さんは根元まで楔を打ち込んだ。
「あああああ!」
「ッ!」
透也さんの楔から精が迸って、奥に満ちていく。自分たちを隔てるものがないことが嬉しかった。抱きしめられて涙がぼろぼろこぼれる。透也さんは、熱い息を吐きながら、ぐちゃぐちゃな俺の顔中にキスをした。何度も囁かれる言葉が、耳の奥で溶けていく。
「僕の琉貴。世界一、可愛いよ」
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