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そんなことを考えながらお風呂に入って・・・
そんなことを考えなら洗面所に出て身体を拭いていたら・・・
身体を拭いていたら・・・
扉が、
扉が開いて・・・
ビックリしすぎて固まっていたら・・・
まさかの、まさかの、拳君が・・・いて・・・
「・・・うわ!!!ごめん!!!」
私と同じくらい驚いていたであろう拳君が、慌てて扉を閉めた。
心臓がバクバクとする中、今更隠してもどうしようもないのにバスタオルで身体を隠した・・・。
驚きすぎてしばらく動けずにいると・・・
「何?何したの?」
扉のすぐそこで・・・武蔵の声が聞こえた。
「本当に申し訳ない限りなんだけど、小町さん入ってるの知らなくて開けちゃった。」
「そうなんだ。しっかり謝ってね。」
「はい。出てきたら謝ろうと、それ待ち。
・・・言い訳していい?」
「何?」
「この屋敷、広すぎて人の気配が全然分かんない。
洗面所も広すぎるからか、扉の外からだと小町さんの気配に気付けなかった。」
「いつも気配に頼りすぎてるからそうなるんだろうね。
でも小町も鍵閉めてるはずだけど・・・。」
そんな兄弟の会話が聞こえてきてしまい、身体にちゃんとバスタオルが巻かれているのを確認し・・・
恐る恐る扉を少しだけ開けた。
「あの・・・ごめん、考え事してたから鍵掛けるの忘れちゃってたみたい。」
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