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楓がそういうので、私と梓は楓と小春の部屋にお邪魔した。
小春はベッドに座って、楓は勉強椅子に座ってお気に入りのクッションを抱えてる。梓と私は地べたに座る。
クリスマスの日、楓と小春はいたから、私の話もなんとなくわかってくれてて、経緯を説明すると楓がボロボロ泣き出していた。
「るなぁ………」
「楓まで泣かせて………なんかごめんね」
「いいの!あたしは全面的に味方だからね!!」
「ほんとにね、楓たまにはいいこというわ」
「うっさいわ!」
梓が私からバスケ部って情報を聞いていたから楓に質問した。
「楓ちゃんはそのえっと……サンチェスさんのこと知ってるの?」
「知ってるよ、湊が学校で一番仲いいらしい。あたしもちょっとだけ話したよ」
「どんな人なの?」
「いや、知らんけど。ダブルなのと、なんか雰囲気柔らかいな、くらいしか知らない」
「もういいよ!どうせ会わないしさ、ごめん。もうおしまい!だってこれ始まってすらないし、泣いて馬鹿みたいってくらいの話なの!聞いてくれてほんとありがと」
私はそういって、梓の手を引いて部屋に戻った。
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