わたしは傍観者 蓮実✕若葉

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わたしは傍観者 蓮実✕若葉

わたしは傍観者 当事者になることは許されない。  部屋で本を読んでいると、同室の優衣ちゃんが旅行雑誌を読みながら話しかけてきた。 「若葉ちゃん、ゴールデンウィークは地元に戻るの?」 本を閉じて机の上に置き振り返る。わたしは、上京してこの学校にやってきた。 わたしの地元は、観光地として有名な場所であるけれど、田舎なことには変わりない。観光地の隣の村に住んでいた。 学校から家までは片道4時間はかかるため、入学してから一回も帰ってない。 「決めてないよ?」 机の引き出しから写真を取り出した。私と幼馴染の美男美女3人が移ってる。 わたし以外の3人は地元の高校に通っている。
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