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美紗ちゃんは町内会で広告のモデルを頼まれるくらい綺麗な人形みたいな子。
それなのに性格は接しやすく、親しみやすい。
だから二人に好かれるのは納得しかなかった。
わたしはあんな三人に囲まれ、比べられて可哀想……と何故か同情された。
昔から言われてたから、気にも止めなかったけど。私は、違う理由でこの環境から逃げたくなる気持ちは大きくなっていった。
もう限界だって思って、清蓮に行こうと決断したのは、中学3年の秋頃。
そして冬になつた。
わたしは一人で教室に残り、日誌を書いていた。
「わか」
声をかけられて顔をあげると、蓮実くんが目の前に立っていた。ナイノールのスクエア型の眼鏡をかけていて、その奥にはどこか読めないミステリアスな瞳をしてる。
私の目の前の席にカバンをおいて座っていた。
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