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蓮実くんにそういわれて、少しうつむいて、考えたいた。
海ちゃんだって大切な幼馴染。
どちらかに偏って応援するなんて駄目だよね。
でも、海ちゃんは蓮実くんとは正反対でまっすぐ好き好き言えるような人。美紗ちゃんは、海ちゃんに気持ちが傾いているような様子が最近見受けられてる。
こっそりノートに書き出した相関図は修正を重ねて、美紗ちゃんから海ちゃんに点々した矢印を書き足されてた。
勉強なら得意。恋愛だってマニュアルとかで勉強したらどうにかなるよね。
無口で、ちょっとアプローチが苦手な優しいこの人のために、お別れ前にひと肌脱ごう。
『…応援するよ?』
蓮実くんを真っ直ぐ見つめる。蓮実くんは 目を見開いてる。たぶん驚いてる。
『……え?』
『だって蓮実くん、海ちゃんのことも考えて、美紗とずっと友達でいいとか、一緒にいられるならそれで幸せだとか思ってるでしょ?!』
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