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"瑠奈、久しぶりー!今日そっちの学校行くね"
最後にスタンプまでついてた。
なんだろう?
「今日、部活終わりの練習やめる。妹が急遽だけど来たみたいだから」
「やった!」
髪の毛をポニーテールに結き直していた梓がそういった。
ん…?やった?
わたしには、双子の妹がいる。
神崎玲奈、一卵性双生児だけど、性格は反対。
堅ぶつで可愛げのない私と、甘え上手で世渡り上手な玲奈。
そうすると、まぁ小さい頃から比べられるわけで………。玲奈はみんなからの人気者で友達が多いしとにかくモテた。
一方の私は、つんけんしてて可愛げないし友達も少なければモテるわけもなく……。むしろ男子には毛嫌いされ、何故か悪評がでまわっていた。
そんな嫌な環境の中、習っていた弓道とピアノが私の救いだった。
3歳から玲奈と一緒に習ってたピアノ。玲奈はすぐ辞めちゃったけど、私は好きだった。練習すればするほど上達するからだ。
それが講じてクラシック音楽も好きになった。
いまでもよく聞いてる。ピアノをたまに弾いてるけど、習ってないから多分前より指は動かない。
弓道は一番好き。
練習すればするほど当たり前だけど上達する。小学3年生で始めてから、毎日弓は離せない。
真ん中に中たると心地よくてスカッとして、その快感が私を魅了してる。
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