勘違い 透✕瑠奈

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私は胸の痛みをぐっと抑えて話をする。 「えっと………初めまして」 世界がモノクロに見えてきた。 あ、もしかしてこの人、私の中学校時代のことも知ってるのかな、それならもう二重で失恋決定じゃん…。 わたしは会釈して笑顔をつくる。 「玲奈の彼氏になりました。よろしくお願いします」 「…姉の瑠奈です。よろしくお願いします」 なぜか握手を求められて拒否もできないので手を出した。 「なんか二人共堅苦しいなぁ」 「初対面なんだから当たり前だよ」 嘘だけど。 「そっか、でね、今から3人でご飯食べ行こ!」 玲奈はそういって、なぜか私は二人の後ろをついていくことになった。 二人は恋人繋ぎで見るからにラブラブな様子だった。まじまじ見たら涙でそうで私は必死にうつむく。 あーあ、断って練習してればよかったな。 この人絶対あのときの男の子だよね、だって見間違うわけないもんね。 レストランについて、二人が隣同士に座って私が向かいに座った。なんか食欲なくて、さっぱりしたものを頼む。 私がさきにドリンクバーでお茶をもってくると、二人がしれっとキスしてるのが見えて、やるせない気持ちになりながらも、戻っていった
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