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変な言い訳して私はレストランから出ていった。
走って走って、寮がみえるところまで必死に走ったらなんか気が緩んで声を出して泣いてしまった。
やっぱりあのとき私は、一目惚れしちゃってたんだ。それでこれで失恋して、で、イメージは最悪なまま来ちゃった。馬鹿みたい、ホント滑稽なんだから……
泣きながら梓のいる部屋に戻った。
「え?!なになに?!瑠奈顔がめっちゃぐしゃぐしゃだよ?」
「……失恋……っっーっっ……っしたの…………」
「え?」
梓は話が見えていないみたいで混乱してる。
「……とりあえず泣いとき……」
梓は私の背中をさすってくれた。
そのあとお風呂に入ってから顔が真っ赤に晴れててもう皆に笑ってもらって楽になった。梓が一緒にいてくれて、私があんまりにも涙でいっぱいだから、それなら明日はとことん練習付き合うよって言ってくれた。
「ねえ、その話あたしにも詳しく聞かせてよ」
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