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次の日。
レストランのやりとりと泣いたことと、全然収まらない気持ちが渦巻いて、寝られなかった。無駄に時間を過ごすならと音楽聞いて夜を過ごした。
結局夜が明けちゃってて気持ちを整えるためにも練習場に足を運んだ。朝のしんとした空気、的の様子がとっても落ち着く。着替えて道場に入った。的前はやめておこう。
イメージトレーニングで目を瞑っていた。
私の心をかき消すように真っ直ぐ的に矢を放つことを想像する。
真ん中に中たることを想像すると一つ一つ気持ちが昇華されてくみたいですっきりした。
「瑠奈、今日の午後時間ある?部活ないよね?」
楓にお昼休みに声をかけられた。
「え?17時には自主練終わらせるつもりだよ」
「わかった……、今日金曜じゃん?あたしあっちで練習あってさ、なんか瑠奈に用事あるんだって」
「誰が?」
「サンチェスくんが」
え?なんで?断るべき?
私はうーんと考えると、昨日お金出してなかったことに気づいた。
それかな?
「でね、湊が明日土日で学校休みだからお好み焼き食べに行こって」
「よくわからないけど、いいよ」
「うん、じゃぁ17時に一旦迎えに行くね」
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