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前回の聖和の練習で話してるのが聞こえてきてたから、それは知ってた。
優衣も誘ってくれたし、ちょうど部活もない。
いつも練習に夢中で、プレイをしっかり見られないからちょうどいいか。
聖和は強豪だから試合も面白いはずだよね。
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そして、次の日曜日。
練習試合は11時〜らしい。
優衣と2人で学校見学がてら早めに聖和に訪れた。
体育館は観客席があり、席確保をしてコートに降りた。
まだ誰もいない。
そりゃこんな早く来ても誰もいないか。
バスケットボールは準備してあり、たぶん練習してた人がいる形跡があった。
うずうずして、落ちていたボールを拾い上げた。
靴下は滑るから裸足の方がいいか。
「楓ちゃん?!何するの?」
優衣が慌てている。
「まぁまぁ、ちょっとだけよ」
と優衣を咎めてドリブルを始めた。
裸足の感触だと変な感じするな……。
でもやっぱり体を動かすと楽しくなってくる。
「どーせ時間あるんだし、まだ誰も来ないでしょ」
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