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episode9
それから俺たちは仕事に追われながらもお互いの家を行き来して
幸せな日々を送っていた。
愛唯子のマンションが契約更新が近づいていた。一緒に住むのはどうかとダメもとで提案するとOKをもらえた。
愛唯子のところと、俺のところにある家具などをどうするか相談して
買い取ってもらったり処分したりした。
ちょうどGWだったから有休をとることなく引っ越しが出来た。
俺のマンションは物置になっている部屋があったからそこを愛唯子の部屋に
して、俺の部屋にダブルベットがあるから一緒に寝るようにして
愛唯子の家にあったベットは処分した。リビングのソファーを
ソファーベットに買い替えた。愛唯子がいうにはもしもの時用にだという
がもしもの時とはいつなんだと俺は不思議に思っていた。
順番にシャワーを浴びてリビングでビールを飲む。
「「引っ越しおつかれ!!」」
付き合って5か月。内心ドキドキで一緒に住むことを提案したのだ。
「愛唯子。今年のクリスマスに俺と結婚してください。」
「え?」
俺、何言ってんだ。こんな色気もなんもないとこで・・・。
愛唯子の目が点になってる・・・。
「ごめん。愛唯子・・・えっと・・・」
「冗談とかだった?」
愛唯子の顔が泣きそうになっている。
「いや、違う・・・もっとちゃんとした感じで言わないとだよなって。
愛唯子が大好き過ぎで我慢できなくて・・・」
「廉?」
このままだとあやふやになってしまう。気持ちを伝えよう。
指輪を渡すときはちゃんとサプライズしよう。
「愛唯子。俺は愛唯子を愛しています。俺と結婚してください」
「廉。嬉しい。」
「それって俺と結婚してくれるってことだよな?」
「うん。」
「やった!!!別の日におしゃれなプロポーズをリベンジさせて!」
「いいよ。私たちらしいから」
愛唯子のはにかんだ笑顔にキュンとしてしまう。
「今度、愛唯子のうちにご挨拶いかせてもらうから。俺の親にも紹介
させて」
「うん」
愛唯子を抱きあげて俺の部屋へ連れていく。
俺と愛唯子はベットの中で朝まで何度も何度も愛しあった。
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