何かやらしい②

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「ただいまより、○○カジノ主催のポーカー決勝戦を行います。尚今回は都合により、カジノチップの代わりにこのティッシュ箱を使います」 主催者の説明により二人のプレイヤーが席に着いた。 「まずは、場代として、ティッシュ5枚を差し出してください。尚ティッシュ1枚につき5万円と換算します」 二人の男達はティッシュ箱から勢いよくティッシュを引っ張り出した。 「では、勝負を始めます。カードのチェンジは一回になります」 ディーラーがカードを両者に配った。 「それではA様。最初のベッドです」 Aはティッシュ箱から10枚のティッシュを抜き出した。妥当な戦略である。対するBも10枚。互いに牽制している証拠である。 「それではカードチェンジに入ります」 Aは3枚、Bは2枚交換した。 「それでは最終ベッドに入ります」 AとBは何かを吐き出すかのように大量のティッシュを吐き出した。その内訳はAが35枚。Bが30枚だった。 「両者出そろいました。それでは勝負です」 両者手札をオープンした。 「1回戦の勝者はBです。それでは、2回戦に移りましょう」 「……その前に少し良いかい?」 「はい、何でしょうか」 「ちょっと休ませてくれ。トイレに行ってくる」 Bは大量のティッシュを片手にトイレに向かった。 心なしか、内またのように見えた。
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