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えらい目に合った。誰だよ、みなと君って…。これまた、別のキャラになっちゃうじゃん!そして更にどうでもいいが、桜って一番上の兄貴の名前だ…。
しかしこの後も、伏見稲荷の千本鳥居で卯月楓が(三番目の兄貴の名前だ)。京都タワーで、五月柊が。次々と刺客のように現れては、俺と関係を迫ってきやがった…!幼馴染は負けフラグとも聞くが、げに恐ろしきはヒロイン化を願ってやまないその執念か。
すべて柔道技で対処してきたが、もうそろそろ体力の限界だ。そう。これは、噂に聞く
AI包け…じゃなくて。
AI崩壊!
何が何でも、生成した話を現実のものとしたいようだな…。くそっ。まるで、悪魔のようなツールだ。えらいもんに、手を出しちゃったなぁ。そんなこんなで、哲学の道あたり通りかかった時だ。
「あれーっ。伊勢嶋くんじゃん?どうしたの。こんな所に、たった一人でさ」
クラスメートの陽キャ、レオ君だ。助かった。彼と一緒にいれば、ゾンビのような幼馴染どもが手を出してくる事はあるまい。むしろ、もっと主人公力が高いレオ君の方に惹きつけられるのでは?
「ちょっと、岩本たちとはぐれちゃってさぁ…。それより、レオ君こそどうしたの?班行動からうまいこと抜け出して、加藤くんと京都観光するとか言ってたじゃん?」
「あはは。ちょっと、色々とあってねー。いいじゃん、オレの事は。それよりも、伊勢嶋くんこそすげー汗だぜ。さっきも走ってたし、本当に何かあったの?」
「い、いや。心配しないで。みんなを探して、あちこち走り回っただけだから。あはは…でも、本当にすごい汗だね。もう、パンツまでグショグショ」
「そうなんだ。まぁ、大した事ないなら安心したや。ところでさぁ、伊勢嶋くん」
「何?」
「ラブホ行かね?」
「何で!?」
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