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あれ。ちょっと記憶飛んだぞ。
いつの間にか俺は、京都のラブホでレオ君と仲良くお風呂に入っていた。
へーっ。京都のラブホって、お風呂に紅葉が浮かんでるんだ。さっすが、風流だなぁ。ぜひ、作品に活かさせてもらおう。何せ俺、ラブホ自体初めてだからさぁ…。
って、呑気に考えてる場合じゃねぇよ!何だよ、この状況!まさか、AIの暴走がとどまらずに…?そう思っていると、レオ君が俺と同じような感想を述べてきた。
「へーっ。京都のラブホって、お風呂に紅葉が浮いてるんだ。オレ、京都もラブホも初めてだからさぁ」
「嘘くせぇ!君が言うたら、なーんか嘘くせぇ!って、突っ込んでる場合じゃないわ。れ、レオ君。こんな所、早く出て…」
「まぁまぁまぁまぁ。いいじゃん。せっかく来たからには、ゆっくりしよ。伊勢嶋くん、覚えてる?いつだったか、クラスのみんなで乱交するみてーな話したよね」
「覚えてるよ。群馬で、雹災があったあたりの時でしょ?一緒にラブホ行くとか、冗談で言ってたけど。まさか、本気で…」
「冗談じゃないよ。伊勢嶋くん、黒髪だし可愛い顔してるもん。マジで抱ける。ほら今も、髪が濡れて光って…。カラスのぬれ羽色っての?いいなぁ、ソソるなぁ…」
おーっと。レオ君が突然、サイコパスの殺人鬼みたいな事を言い出したぞ?どうしよう。逃げ出そうにも、ガッチリと肩を掴まれて動けない。ラブホのお風呂って、やたらと身体が密着するんだよね。元々、そう言う構造になってるんだろうけど…。
身じろぎしていると、レオ君が顔を引き寄せて俺にキスをしてきた。そのまま舌を突っ込んで、好き放題俺の舌に絡めてくる。
ふ…ファーストキスが、ラブホで同級生に舌までブチ込まれるなんて。あれ?でも確か、夏場にも変質者に舌突っ込まれたんだっけ?えぇい。もう、夢と現実の境目がよく分からん!
レオ君が、舌を絡めながら身体中をまさぐってきた。しっかし、文字通り手慣れてるなぁ。中学時代はロサンゼルスにいたらしいけど、留学先での経験ってそう言う…?って、あぁ。そこは駄目!乳首は弱いから、変な声が出ちゃう!
「伊勢嶋くん、ほんと可愛いなぁ…。ベッドまで、我慢できねーわ。ヤっちゃう?ここで」
そう言ってレオ君が、俺の後ろの穴を拡げようとしてきた…。って、何でおあつらえ向きにローションがあるんだよ!まぁ、ここがラブホだからなんだけどね!そして今更気づいたが、この作品は過激表現ありなのか…。最近、多くない?閲覧数とか、色々あったの?
過激表現で、思い出した。まさか、こんな機会でお目にするとは思わなかったが…。レオ君のレオ君、しゅっごいおおきい!岩本のに、勝るとも劣らない!すげぇな、ロシア人の血って。って言うか、そんな…。
「そ…そんなに大っきいの、無理無理無理ぃ!お、俺の中に入んないよ」
まさか自分の人生で、こんなBL小説のお手本みたいなセリフを吐く機会があるとは…。いつも自作の登場人物に無理矢理突っ込ませてた、バチが当たったと言うものだろうか。
ごめんな、俺のキャラ達。これに反省して、攻めを無駄に巨根にするのは控えるわ…。なんて考えてたら、マジでレオ君が突っ込んできやがった。しかも、湯船の中で。
「い…痛い痛い痛い痛い!だから、そんなの入んないってぇ!ってか、熱い!湯船の中だから、熱い!」
「あはは。湯船の中でヤったら、本当にお湯が入ってくるものなんだ。姉貴のBL漫画で見て、どうしても試したくなったんだよね。伊勢嶋くん、サンキュー。こんなの加藤くんに頼んだら、また平手打ちされるとこだぜ」
そら、そうなるよ!ってか、クラスメートの貞操奪っといて軽いな!夏休みの自由研究か何か、手伝ってもらうみたいに。俺こそ、平手の一つや二つでもくれてやろうと思ったが…。
あ、アカン。ガッツンガッツン突いてくるレオ君のが、あまりに気持ちよすぎて…。そして、湯船の行為で頭に血が昇ってきて。
な。何だかちょっと、意識が朦朧としてきたぞ?
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