10人が本棚に入れています
本棚に追加
早速師匠に今迄の事を話し、巻物を渡した
「時を要するが、必ず解読するぞ
それ迄このまま我慢するのだぞライ」
「はい師匠、いつまでも信じて待っています」
ライの歳は何ヶ月経っても、元には戻らなかった
師匠の言葉を胸に刻み込んだ
「ゴン太いつか、きっと戻れるよな」
「そやな師匠に任せて、いつも通りにやろな」
その間にも仕事は、次々としなくてはならない
ライもビナも私も、未解決事件の塊達を少しづつ
救いながら、他の仕事もしている
誰も元に戻れなかった事には触れなかった
そんなある日、ビナが静静と2階から降りて来た
「お待たせぇ、あーた達の絵が完成したわよ」
「ええ本当?見せてぇ」
それぞれの絵を見て驚いた
「すげぇじゃんかよ、カッケエ!
これは俺でこれがゴン太だな」
「ほんまや、めっちゃカッコええやん
俺はイケてるし、ライは女子にモテそうやな」
「リン見てぇこれ私だよね素敵〜
リンも凄く綺麗ね、ビナありがとう」
「あーた達これで分かったでしょ
私が愛と美のビーナスって事がさぁ」
「分かるぅって、その絵は?」
「決まってるでしょ、私とふうだわよ」
「自分だけ、かなり盛ってねえか?」
「そんな事無いわよ、これが私うふっ」
「私も綺麗デス、嬉しいデス」
「そうでしょ、私のふうちゃん」
それぞれの部屋に絵を飾った
「いいねリン、私が描いた絵と大違いね」
「確かに、本当に美しい絵だな」
「確かに?刺さるわぁリン」
「.....」
ライの部屋も絵を飾った
「ゴン太いいねぇ」
「最高やな見とれるわ、ええなぁ」
ビナの部屋でも
「やっぱり、私がいちばん綺麗だわぁ」
「ビナは綺麗デス、私も綺麗デス、嬉しいデス」
ウットリ見ていると、みんなそれぞれに仕事が
入って来た
「おいマジか?ゴン太行くぞ」
「分かってるちゅうねん」
「ええっ仕事だよリン、行くよ」
「行こう夕霧」
「あらら仕事だわ、ふう」
「頑張るデス」
これからも、選ばれし者の仕事はまだまだ
終わる事はないだろう
迷った魂を救う為に、今日も大空へと飛んで行く
みんなは強く心に誓っていた、我らの運命なのだと
それが、選ばれし者なのだと......
完
最初のコメントを投稿しよう!