霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

14/24
前へ
/24ページ
次へ
家に着くと、ライがリビングで食事の用意をして いた 「ただいま、ライご飯食べたい お腹ぺこぺこなの その前にシャワー浴びて来るわ」 ビナはさっさとバスルームに直行していった 「夕霧、ビナおかえり早かったやん もう、風呂かい! ビナは、ほんまに勝手もんやなぁ」 「今更驚く事ねえじゃん、いつもの事だしよ」 「そやな、知らんけど」 「ライ、いつもありがとうね 朝作りかけてたら、速攻行く事になってごめんね」 「夕霧が悪い訳ねえよ、仕事優先 これが俺らの、鉄則ってやつだしよ」 「ライ、ちょっと待っててね」 私は急いで部屋の鏡を見た 「わぁ〜これが私?かっこいいわぁ リン、似合ってる? 自分でも信じられないよ、ロン毛で金髪で サラサラ綺麗な私〜」 「良く似合っているぞ 夕霧は美しいし、絶対に諦めない強い意志を 持っている 私は夕霧に会えて幸せだ」 「リン私もよ、こんな私を選んでくれて ありがとう スマホで写真って撮れる?」 「残念だが無理だ、写真が撮れる位なら誰にでも 見えるだろう? それに鏡は此処の、精霊の力の宿る鏡にしか 映らないのだ」 「あ、そうか悔しいな」 「絵を描けばどうだ?」 「なるほどね、でも私絵下手だから.....」 「いいではないか、感じが分かれば」 「感じねぇって酷くない?」 下からライが、食事が出来たと叫んでいる 「はーい今行くから 後でゆっくり描くよ、それにリンが何の鳥か 調べてあげるからね」 「夕霧は優しいな、見つかるといいが......」 戦闘服はダサい服に戻った 「ダッサ!少しはビナの様にオシャレしないと 駄目だこりゃ」 溜め息をつきながら、階段を降りて行った
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加