霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

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次の朝起きると、ライが食事の用意をしていた いつもと変わらず、明るい笑顔で私を見た 私も何事も無かった様に笑顔で答えた 「よっ、もう起きたのか、よく寝たか?」 「おはよう夕霧、飯やでぇ」 「ライ、ゴン太おはよう、何か手伝おうか?」 「もう出来たし、ビナ呼んでくれ」 「了解、ビナ〜ご飯だよぉ」 眠そうに、ビナが降りて来た 髪の毛もボサボサで、ビナらしくない おそらく、眠れ無かったのだろうと思った 「おはよう、ふわぁ眠いシャワー浴びて来るぅ」 「早よしてや!冷めるやないかい」 「急がせるデス、暫しお待ちデス」 「先に食ってるぞビナ」 「いいよぉ、ふわぁ〜」 「だ、そうデス」 「相変わらずだな!ビナはよぉ」 「ほんまに勝手もんやな、知らんけど」 先にみんなは食事を始めた MY皿のリン達はガツガツ食べて終わった 「ところで、ゴン太に聞きたい事があるのだが 何故、関西弁なのだ?」 「俺か?ずっと関西で仕事してたんや ある日、関東に住む人間と仕事する事になってな血筋の濃い奴がライやってん」 「そうなのか、だがライとは長いだろう?」 「そやで、そやけど関西弁抜けへんねん おかしいか?」 「いや、そうは思わないが 関西弁は柔らかい喋り方で、いいと思ってな」 「そうやろ、声は大きいけどな 初めてライと話した時、言葉が通じへんかったわ」 「そうだったな、イライラしてお互いに大喧嘩 したっけな、今は何でも分かるけどよ 結構楽しかったなゴン太」 「ライ俺が我慢したってんぞぉ ほんまに昨日のようやな、楽しいわ腹立つわで」 「分かる気がするうふっ」 「あ、今笑ろたやろ!夕霧」 「えっ可愛いと思ってだよ」 「可愛い?ほんなら許したるわ」 「だけど、指輪でゴン太って名前珍しいね」 「ほんまの名前は、権左衛門太助やねん ライが短くして、ゴン太になってん」 「長い名前で凄い、侍みたいだね」 「そやで俺は侍の血筋やからな、知らんけど」 みんなで吹き出して大笑いした
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