霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

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ビナも食事が終わり、昨日の絵をみんなに見せた 「あのさぁ、絵見てくれる?これなんだけど」 「なんだこれ何の絵だ?あっ分かった! ヒヨコと女の子が、傘持ってるんだな」 「ヒヨコと男の子やろ?長靴黒いやん 傘振り回してるみたいやし」 「ヒヨコ?長靴?ひど〜いブーツよ」 「チョット待って多分、色からすると夕霧とリン かしらね?」 「ピンポン!ビナは分かるんだ」 「嘘!どれがリンでどれが夕霧なんだ? まさか、黄色いのは、リンってか? どう見てもヒヨコだぜ、夕霧は絵の素質0だな」 「ないわ〜どう見ても、ヒヨコやでぇ」 「ビナは分かってくれたじゃん」 「夕霧私が描いてあげるから、任せてくれるかしら?私の絵はプロ並よ、油絵でいい?」 「ほんと?嬉しいビナ綺麗に描いてね スマホじゃ撮れないから、悔しくてさ かっこいいのにぃ」 「俺らも描いてえな、ライも俺もイケメンやし 壁に飾ろなライ」 「そうだな、1枚も戦闘服の写真ねえもんな」 「頼りにしてるでぇビナ」 「早速描いて来るわ、腕が鳴るぅ」 ビナは部屋に戻り、絵を描きに行きかけた その時だった 私は後藤刑事の声を聞いた 「ビナ!私を呼んでる!」 「どうしたのよ、あーた」 「後藤刑事が私を呼んでるのよ、どうしたら いい?」 「あれからそんなに経つかしらね? 仕事が多かったから、それで何なの今度は」 「LIVE見るわ」 後藤刑事が頭を抱え込み、悩んでいる様だ 机の上に、少女と母親らしい写真と調書らしい物を見ていた 「まさか、この人達は後藤さんの家族? じゃあ、突然移動願いを出したのはこれを 調べたかったのね なんであの時、気づいてあげられなかったんだろう」 「仕方ないじゃないの、まだ初仕事で何もかも 新米だったんだから 夕霧として、後藤刑事に会いに行くのよ そのダッサい服着替えて来て、霊媒師夕霧の 腕の見せ所よ」 「うん、分かった」 「あ、待って!まさか、あの喪服みたいな 黒い服じゃ無いでしょうね」 「駄目?」 「もう〜、私が選んであげるから来なさい お化粧もしないとね」 「ありがとうビナ」 急いで着替えに、ビナと部屋に上がって行った 「女や無くて良かったなぁライ」 「言えてるな、ゴン太」
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