霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

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私は急いで家に向かった 「あら、おかえりなさい、どうだった?」 「何とか上手く出来たけど、みんなこれを見て 欲しいの」 「鱗?ああああ!これはあいつの分身だ!」 「ええっどう言う事?」 「まさか、ライに呪いを掛けた奴なのか?」 「そうだ!間違いねえ、俺もこれを持ってる 見ろこれだ!」 「良く似てるけど、ライのは色が違うよ」 「だから分身の奴なんだ!こいつの分身はみんなこの鱗で出来てるんだ 何匹か殺ったから間違いねえ」 「ほんまや!間違いないわ 何処で見つけたんや!夕霧」 「後藤刑事さんの家族は、こいつに殺され 内蔵を食われたのよ それも元、凶悪な人間だったのよ 恐らく呪いを掛けられ、悪霊に姿を変えた 遺体の傍に落ちてたそうよ でも、どうしても姿が見え無くて持って帰って 来たの」 「クソが!行くぞ俺はこいつを探すぜ!」 「場所分かるの?」 「大体の検討は付いてるんだが、俺が近ずくと 姿を消しやがるんだ」 「探せ無いじゃん、どんな奴なの?」 「とにかく、デカい龍の様な奴でよ 毒の酸を吐きやがるし、全ての技を持ってやがる 擬態化しやがるんだ、臭いは分かるが 何にでも変身しやがる、クソ忌々しい奴だ」 「全ての技?そんな奴と、どう闘えって言うの?」
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