霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

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しばらくして、食事し再度レベルC を確認しあった 「ヨシ!いい時間だぜ!」 「みんな行くでぇ」 「おまかせなさい、あーた達」 「行こう!ライ、ビナ」 私達は次々と、ライの後に続いて月に向かって 飛んで行った どれ程飛んだだろうか? その時、ライが叫んだ 「居たぞ!奴だ」 「ええ!なんてデカい奴!龍って言ったよね? 今はコブラの親分みたいな」 「変身しやがるって言ったろうが!」 「って事は、酸の毒に気をつけるんだったね」 「油断するなよ、みんな行くぞ!」 闘いが始まった ライがゴン太と凄い勢いで突進し、首めがけて 剣を突き立てた 「雷神徹光突剣」 バリバリと地鳴りがし、剣を突き立てた 硬すぎて効かない 私は続いて炎の剣で目を狙った 「爆裂火炎剣」 それでも硬すぎて効かない ビナが続き喉を狙った 「風神刺殺剣」 それでも硬すぎて効かない プランBで行く事にしたが、どうしても効かない 「リン奴の弱みは何処なの?」 「夕霧には見える筈だぞ、腹を見ろ」 私は大きく深呼吸して、じっくりと見た 「見えた!みんな、奴の腹を狙って」 みんなで腹を集中攻撃した、すると酸の毒を シャーっと吐き散らした 「気をつけろ毒の酸だ、当てられたら即死だ 散れみんな!」 みんなは酸をヒラリと交わしたその時だった 「クソ!又消えやがった」 「ライ、居るわそこよ!」 私は赤い雨を降らし、みんなに見える様にした 「やっぱり夕霧はすげぇな、これで殺れるぜ」 「今よ、一斉攻撃!」 みんなの力で攻撃を続けた 「ギャア〜」 「又変身しやがった! 俺にこんな呪いをかけやがった奴だ!」 「龍!奴がライを、なんて醜い龍なの」 大きな恐ろしい程の、大きな赤い目をしている 角から稲妻がバリバリと四方に飛んで来る 咄嗟にみんな散らばった 天に向かい逃げて行く 追いかけながら、次々と攻撃をした 突然戻って来た瞬間、火を吐いた ボオーボオーと音を立て飛んで来る バリアを張り、ヒラリと避けた このままでは、殺られてしまうと思った 私は大きく深呼吸して集中した 「奴の弱みは....見えた!角の間の球体が 弱みだからあれを壊すのよ!怨念の塊よ!」 「夕霧分かった、一斉攻撃開始だ!」 黒い姿をした龍が赤くなって来た もう少しだ 私は渾身の一撃を食らわした 「獄炎剣阿修羅!」 「すげぇ球体が飛んで落ちた、必殺剣雷赤稲妻!」 「風神炸裂弾サイクロン!」 「ぐうわぁ〜己ぇよくも!」 「今よ!斬り裂いてやるのよ!」 炎、雷、風と一斉に切り込んだ ドス、ザク、ブズっと斬り裂いた 龍はゆっくりと、大きな音を立てドサッと倒れた 「グフッ」 「お前のせいで俺は......呪いを解け!」 「愚か者め、戻れると思うのか この呪いを解ける者は、おらぬわフフフ」 「クソがぁ!」 「待って!ライ」 夕霧は龍の全身を隈無く透視した 「ライ右の角の中に何かあるわ、切り落とすのよ」 「己ぇやめろ!早く殺せぇ!」 角を切り落とすと、中から小さな巻物が出た来た 巻物を見ると、古代文字が書かれていた 「ライ師匠に解読して貰えば、或いは呪いを 解く鍵になるんじゃ無いかな? 期待は出来無いけど.....」 「そうだなリ夕霧、ありがとうよ」 ライは龍に言い放った 「もう、お前には用はねぇ、俺の苦しみが分かるか ぶっ殺してやる覚悟しろ!」 ライは雷神剣で、留めを刺した 「ギャアアアア」 「ライ、殺ったね!最後の後始末はライがすべきね 私は赤い雨止めなきゃ、赤い雨よ止まれ よし完了」 「怨念の塊よ、今ここに浄化する者なり 悪しき魂共よ精霊の元に命ずる 怨みを捨て、行くべき場所に戻れ」 黒い魂達は白くになり、凄い数の魂が 天に向かって消えて行った 「悪霊の龍よ、我は精霊として浄化する者なり 今ここに命じる、精霊の力となれ」 悪霊は黒い霧と共に消えて行き、白い玉となり ゴン太達の口にパクリと飲み込まれた 「やっぱり美味しく無いデス」 「ほんまやな、ライの飯の方がええな」 「ふふ我慢しろ、精霊の力の源になるのだぞ」 「あっ、リン今笑ろたやろ、初めて見たわ」 「リンは笑えるデスか?凄いデス」
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