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廊下を挟んだ向かいが元、私の部屋にだった
ビナの部屋を見て、唖然とした
目に飛び込んだ真っ赤なベットに真っ赤な
金の豪華なタッセル付きカーテン
壁はグリーンの蔦の様な柄
家具は白に金のド派手な物ばかりだ
「どう?気に入ったでしょ?」
「す、素敵だね......」
部屋を変えて貰いたかったのだが、諦めた
そこにライが来て吠えた
「ビナお前何だ!俺らの部屋
あの部屋で寝ろってか!」
「ライどうしたの?」
ライの部屋を覗くと又驚いた
ブルーの部屋で、片側に一面鏡があり
ベットは白で豪華な金細工を施した
シングルベッド天井からシャンデリア
絨毯は白でもふもふだった
「何?気に入ったでしょ?」
「あのな、こんな部屋で落ち着ける訳ねえだろが!
どうしたらこんな部屋考えられるんだ
なんで普通に出来ねぇんだ!」
「地味だったの?」
「アホか、ハデハデ過ぎるんや!
鏡張りで寝れる訳ないやろ」
「あーた達には、この良さが分からないのね
下々は悲しいわねぇ分かったわよ
明日、下々の部屋に変えてあげるわよ
夕霧もそうしたいの?」
「ごめんね、ビナせっかく頑張ってくれたけど
私も普通にベージュ位にしてくれない
それにチャネルの化粧品も使った事ないし」
「あれは、私が飽きたから使って欲しいだけよ
勿論、未使用よ、試してみてね
服も全部新品未使用だから」
「そ、そうなんだ、ありがとうビナ」
今日だけ我慢して、とにかくお風呂入って、軽い
食事をし寝る事にした
既に2時過ぎていた
2階にもトイレはある
リンと私はそっとトイレに行き、リンは人間に
変身し用を済ませた
私にトイレシートを、変えさせたくなかったのだ
「気づかいし過ぎだよ、リン」
「私のポリシーだ、気にするな」
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