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32インチ位の画面に、ビナは刑事達の額にポンと指を付けると、3人共机にばたりと眠ってしまった
「さあ、行きますか」
「行くって?」
「此処の中に入るのよ」
「ええ、どこでもドアー的な」
「但し、戦闘服に着替えないと入れないから」
「わ、分かった、リンこの中に入るんだって
リン大丈夫なの?」
「心配するな、師匠の言葉を思い出すのだ
恐れは死を招くとな」
「そ、そうだったね、うんそうだ
水剣の技をしてた時、言われた」
炎の剣を抜くと、戦闘服に変わった
そのまま画面に飛び込んだ
「もう着いた、凄〜い」
「さっさと、仕事しなさいよ!
みんな振り分けて、悪霊の付いていない箱から
呼び出すのよ」
「分かってるがな」
「仕切り魔うっせーな!」
みんなで手をかざし、霊を呼び出した
ゾロゾロと、あちこちの箱の前に霊が立っている
「霊のみんな、焦らなくてもいいからね
言う事聞かないと後回しにするわよ
いいわね」
「私は此処の列見るわ、夕霧は次の列ね
ライは.....」
「もう、やってるぜ、ビナ」
「あっそ!」
みんな箱の中を調べ、いつ何処に埋められ
誰に殺されたか、犯人の特徴、自分の名前、住所
電話番号と次々聞き取り、机の用紙に書いていった
どれだけの時間が経ったのか、当然時は止めてある
気づいた頃には、机の上に山程用紙が
積み上がっていた
用紙には必ず通報ありと書いておいた
一通り終わって、霊達に話した
「みんなもう大丈夫よ、安心して
会いたい人にお別れを言って、行くべき所に
行けるわね?」
霊達は微笑み、幸せそうに何度も何度も
「先生方、ありがとうございました」
「両親に最後のお別れが言える
やっと会いに行けます
嬉しいです、ありがとう」
と頭を下げ、それぞれの場所に光ながら
飛んで行った
「さあ、今日はこの位にして帰りましょか」
「チョット多すぎたかしら?
刑事さん達の手軽になるし、まあいいわね」
「ビナ、ライ本当にありがとう」
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