霊媒師 夕霧弥生 第四章 運命

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師匠と別れた私とライは、家の玄関に到着した ゴン太が言った 「家に到着したでぇ」 「あれ?この家私の家だよね?」 真夜中の闇に紛れ、戦闘服を身に付けて居る時は 人間には見える事は無い 誰にも気づかれる事も無く、玄関の前に立つと 夕霧は声を失った 「この門扉何!前は普通の門扉だったのに 成金みたいな門扉 それに芝生!右手に噴水!嘘でしょ?」 「なんや、外国の家みたいやな」 「ビナの奴の仕業だぜ、あいつはこうゆうのが やたら好みなんだ」 部屋の内装も外壁塗装迄されて、自分の住んでいた家は面影さえなかった そこにビナがドアを開け出て来た 「アラ、あーた達、おかえりなさ〜い 随分早いじゃない あらあーた、リンなの? 私が愛と美の女神ビーナスよ はじめまして、よろしくねビナって呼んでね 夕霧、やったじゃないの まあ、なんて可愛いワンちゃん」 「リンだ、あの時は世話になったな」 「いいのよ、気にしないで リンは随分クールなのね、私の風のふうよ」 「リン、よろしくデス」 「よろしく、ふう」 「ビナ、この家私の家だよね?」 「当たり前でしょ?あーた何言ってんのよ 気に入ったかしら?まだ、途中なのよ こんなに早く帰るって思って無かったから さあ入って」 みんなで玄関の中に入った 思わずライが叫んだ 「ビナ、マリーアントワネットのつもりかよ ド派手過ぎねえか?」 「アララこの私、愛と美の女神ビーナス様が 考えぬいた最高傑作よ!まだ途中だけど.....」 吹き抜けの天井から、豪華なシャンデリアが輝いている 玄関の廊下は大理石で、壁に油絵が飾り付けてある 上がり間口の横に、植木鉢に緑の大きな木が飾られている 廊下の先のドアを開けた 「ビナやり過ぎだろうが」 「落ち着かんわぁ」 「なんだ、ここは城か?夕霧」 「そうみたい......私の部屋は? 見るのが恐ろしいよリン」 「その様だな」 「2階はあーたのパパ達の部屋が、夕霧達の部屋よ だって、家主だし当然でしょ それから夕霧の部屋は私が使うわ ライ達は私の隣の部屋よ リビングは全員が寛げるわよ 椅子やテーブルはアンティークのロココ調 キッチンも対面キッチンにしたわ 大理石でいいでしょ?」 「ビナお前何考えてんだ!」 「リビングで寛ぐって?ギンギラギンで 落ち着かんわ、畳無いやん!」 「アラ当然和室もあるわよ 2階の廊下の絨毯もまだだし、暖炉を此処に付けて それからシャンデリアを.....」 「いい!もう十分よビナ、凄くいいから このままでいいよ、ねぇみんな」 「俺らも、もう十分だ、これ以上勘弁してくれ」 「そや、もうええてビナ」 全員で必死に止めた 「ええなんで〜私のイメージで、完璧に したいのにぃ 地味過ぎたかしら?」
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