40. 鬼退治ヌイアティア攻防戦線 後編

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「ほんっと、あんたバカねっ。いい、アイツは相手の攻撃の力に応じて、身体を成長させていくのよ。私が炎の魔法攻撃を大きくしていく度に、それに耐えうる身体に変化して行ってるの。ただ身体を大きくしているだけでなく、ボディ自体もさっきよりも硬質化していってるわ」 「はっ、あの赤鬼はエルジュと同じ属性じゃないのかよっ? エルジュの攻撃に耐性を持てるって、同じ属性でも能力が違うって言うのか?」 「違うわよ、アイツの属性は私と同じじゃないわ。一見同じ火の属性に見えるかもだけど、アイツの属性は大地のそれよ。何方かと言うと、千代子さんと同じなんじゃないかしら。いい守、マグマってのは火じゃなくって、地底にある様々な鉱物が高熱で溶解したもので出来ているの。それくらいは流石にあんたでも分かるわよね?」 「うん、まあ。マグマくらいは知ってるよ」 とは言ったものの、マグマはどういう成分で出来ているか聞かれたら答える自信はない(汗) 「ちょっと、怪しいけど……まあいいわこの際。それよりまさか土属性に炎が劣るなんて思いもしなかったわ。今回の場合ムカつくけど私よりも上位の相関関係にあるのは確かよ」 「えっ? エルジュよりも強いってこと?」 「そういうことになるんじゃない、フンッ」  うっ、ちょっと言葉の選択間違ったかも……。  
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