41. チートな能力が欲しい 

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「おいエルジュ、なっ、なんだよ、そっ、その牙は」 「うっ、うるさいわね。変身しようとしてるに決まってるじゃないの」 「変身?」 「そうよ、パパみたいに完全な竜には慣れないけど、中間の竜鬼人には慣れると思う……多分……ボソッ」  いや、ボソッって不完全な上に変身って……スーパー◯イヤ人じゃ有るまいし、いや姿自体も変われるってことならセルとかフリーザとかその類じゃん。  例え此処が異世界だとしても、あの子が人間の姿じゃなくなるとか驚くは!?  ていうか、俺もそのうち姿を変えれる様になるのか?  それはそれでちょっとおらワクワクすっぞ!?  どうせなら、髪の色が青色になったらいいな~~。 「そっ、それよりも早く行きなさいよ!?」 「いや、相手は特にこちらに攻撃してこないみたいだし、エルジュの変身が完了するまで待機してても問題ないんじゃねーか?」 「守、お前は何を言うとんのや、お前の眼は節穴か? 敵さんは攻撃してこんのは回復中やからや。せっかくエルジュの嬢ちゃんがダメージ与えたっちゅう―のに無駄にする気かいな」 「そうはいうけどよ刻宗、あんな馬鹿デカイのをどう攻めればいいんだよ……」 「そんなのわいの水の型で捌けばええやろ」 「あっ、なるほど」  カチカチカチ、俺は鞘の部分を回転させ波模様を選択。  そして―――――  ━━刻宗、水の型  ━━華波艶美千(カッパエビセン)!?  ズガガガガガガガガ 「ゴワーーーーーー」  相変わらずスゲー技、何もない空間から波状の刃が現れると、巨体の至るところを縦横無尽に切りつける。ただ俺が剣を横薙ぎに振るっただけなのに、後はオートで自動で攻撃を繰り出す。  
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