41. チートな能力が欲しい 

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「おい、刻宗大丈夫なのか?」 「おお守、わいの……わいのことは、はぁ……気にするな。ちぃーーと力を使い過ぎたんや。暫く休めば大丈夫や」 「いや、休めば大丈夫って……じゃあ、お前を俺は暫く使用できないってこと?」 「ああ、そうなる。せやけど安心せい。普通に刀としては使用できるし、お前の魔力を通せば、技も使用できる。わいの特殊技が無効になるだけや」  なんだ、そっか……って安心できるかーーーー。  特殊技が使用できないってつまり、柄にあるチート魔法が一切使えないってことだろ。あと、これからは刻宗の補助無しで、実力で技をださなきゃならない。型は大方覚えたは覚えたが、まだまだ自力だと半分の力しか発揮できない。  刻宗が俺の型のブレを修正してくれてはじめて正しいフォームとなり、百パーセントの威力を発揮する。  それが無いとなると、防御に徹するしかないな。   「くそっ、なんか俺自身に物凄いチートな力とかないのかよ」 「あるにはあるで、でもまだや」 「えっ、俺にもあんの? でもまだって……どういうこと?」 「う~~んそれはやな、二人そろぉーーて一人前が条件になるんや」 「はっ、へっ、二人揃って? ってどういうこと刻宗?」 「お前のチート能力の覚醒には、パートナーが不可欠なんや」 「俺の覚醒にはもう一人相手が居ないと駄目?」  なんだなんだ問答みたいな話だ。  一体何を言いたいんだ……刻宗は?
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