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どちらを選んでも、結局、母親が子供の近くにいて教育しなければ、転居は意味がなかったということです。
孟子も成長すれば学校に通うことになり、買い物する為に商店にいくこともあります、孟母が死亡すれば最終的に墓地に世話になるわけで、三回転居すれば引っ越しのお金もかかります。それを考えると、子供の教育に充分な経済力を残すこともできたはずなんです。
仮に墓地の前だとしても、生命の尊さを学ぶことはできるし、商店の前でも、お金の使いかたや商品の価値を学べる。学校の前にいったから必ず勉強熱心になるとは限りません。
孟母の独善的なイメージで引っ越し先を決め、孟子の意思を度外視した毒親の行動といえますが、孟子が立派な哲学者になったのはポイズンマザー孟母を反面教師にしたからなのかも知れません。
ひとを変えるのは「環境の力」だというのは科学で解明されてますが、それはどこに住むかというより住んだ場所でどうするかが「環境」ということですね。
住めば都というのはこういう意味だったのかも知れません。
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