さよならは 言わないで

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 中学の後半には体も大きくなり、彼らが一人二人来る程度なら倒れたりはしなくなったが、ひどく疲れることには変わりなかった。  それでも教室や保健室の窓から校庭を眺めるだけの毎日ではなくなり、友達とできることも増えた。  ばあちゃんは倒れた俺をよく見つけ介抱してくれた。  時にはタチの悪い悪霊に絡まれたこともあったが、ばあちゃんはまるで見ていたかのように現れて、すぐにえいやと追い払ってくれた。  今では自分で追い払えるようになったが、その追い払い方を教えてくれたのもばあちゃんだ。  忙しい両親とよりばあちゃんと一緒にいた美春とは必然的に仲良くなった。  事情を知らない美春は、たった数日早く生まれたというだけで、お姉さん風をふかして俺の世話を焼いてきた。  そしてお互い一人っ子だったこともあり、まるで姉弟のように育った。
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