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それが高校最後の夏休み間近の今日まで続いてしまったから、もう元の関係に戻るのは難しいと残念ながら思わざるをえなかった。
もしかしたらこうやって気にし続けているのは俺だけで、美春にとってはすでにどうでもいいことになっているのかも、そう思うだけで胸が苦しくなった。
夏休みまで1週間を切った太陽の眩しい日曜の朝にその事故は起こった。
緊急車両やテレビ局のヘリコプターの音が騒がしく、毎日賑やかな小鳥たちの声さえもかき消されて聞こえない。
いつものように縁側で座椅子に座り、うとうと居眠りをしていたじじくさい俺だが、あまりの騒がしさに目を覚ました。
俺の膝の上で一緒に昼寝をするのが日課のミハルが、いつの間にかいなくなっている。
急いでつけたテレビでは小さな町の出来事にもかかわらず、ドラマの再放送を中断し近くの海老貫トンネルの崩落を報じていた。
何日も続いた大雨ですっかり地盤が緩んでいたせいで、救助は難航して誰も助け出されないまま時間ばかりが過ぎているようだった。
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