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すぐさま近くにあった制服をつかんだ俺は急いで着替えをすませると、転がるように家を飛び出した。
自転車にカギを差し込もうとするが、手が震えてなかなか上手くいかない。
急がなければ彼らが来てしまう。
一人二人でもかなりの疲労感なのに、あんなに一気に来られたらこっちが死んでしまうかもしれない。
なんとかカギをさし終えた俺は、ばあちゃんなら何とかしてくれると信じて寺へ急いだ。
田舎の近所なので近いと言っても少し距離がある。
俺は必至で自転車を漕いだが、急ぎすぎなのか空回りして思ったようには前に進んでくれない。
実体のないはずの彼らが迫ってくる気配が、俺の焦りに拍車をかけていった。
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