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医「こうね。下からカメラ入れて、直腸、S字結腸を通りすぎてすぐのところ。ここの部分ね。腸壁の両側面から腫瘍が出来て、かなり大きくなっているんですよ」
※この時点で(あ、意外と上の方だ。ストーマの危機は脱した!!)と、勝手にホッとする藤白
藤「なるほど。でも大腸カメラの写真だと、もう腸のトンネル埋まってません?」
※写真を見ると、大腸トンネル内に焼く前のホルモンがギュウギュウ詰めにツッコまれたような感じに見える(画像はグロいので、アップできないのが申し訳ない←誰も求めてねーよ)
医「埋まってはないけど……これで自覚症状ないんだよね?」
藤「まったく。ってか、コレ。ホントにわしの大腸?」
医「間違いないです」
藤「でも、痛みも苦しみも何もないですよ」
医「便は?」
藤「毎日出ますが……あ、でも。痔の手術したあとから、便が細くなったんで、手術で肛門が小さくなったと思ってました」
医「ええ!!あの時から!?」
藤「はい」
カルテを見直すお医者さん
そこには当時、会話したメモがしてあったのだろう
大きなため息をつく
医「あー。確か、あの時。数年前に大腸カメラやって、ポリープとったって話ししてましたね。で、時間をみつけて大腸カメラの予約入れてくださいって、言ったじゃないですか」
藤「……その時間がなくって」
医「休みの日、ありますよね?」
藤「……ほら。無自覚ですし。元気ですし。誰よりも食べて飲んで12時間立ちっぱなしの仕事も笑顔でこなせてたんで」
医「でも、カメラしましょうって言いましたよね?」
眼力つよい医師の圧力に屈する藤白
藤「はい。すみません」
医「こんなに育てて……」
そこからお説教タイム
叱られた後
市内にある4つの大きな病院のうち
どこがいい?? と聞かれる
医「一度ご家族と相談してから、どこの病院にするか決めてもいいけど、2ヶ月3ヶ月も待てるような状況じゃないからね!」
藤「なら、もう今日決めます。先生のおすすめは!?」
医者の中で、一番オススメな病院をセレクト
早速、紹介状と画像データを頂き、診察予約もしてもらう
医「無自覚無症状でも腸閉塞にだけは気をつけてね。ほんと、いつ詰まってもおかしくないからね!!」
という言葉を胸に……
藤「消化の悪い食物繊維はアウトだな。よし。やっぱ、肉だよ肉!肉最高!!」
と、勝手に都合のいい解釈をした藤白は
大腸カメラの映像を見て
肉が食べたくなったこともあり
その夜、美味しい焼肉を食べたのは言うまでもない
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