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「恋の悩み?」
レオナルドが首を傾げる。
「いったい誰に・・」
言いかけたレオナルドの言葉を止め、フランクリンが小さい声で言った。
「副司令官、それは大きな声では言えません。」
そう言ってバーバラに向く。
「な、そうだろう?」
バーバラは頭が真っ白になっていた。
どういうこと?マーレイ少佐は、いったい何を知っていると?
「バーバラ、彼はお前のお父さんぐらいの年だろう?もっと若い連中がワラワラいるじゃないか?何で彼なんだ?」
そう言っておいて、自分で答える。
「まあ、そうだよな。彼ほど魅力的な男は、はっきり言ってこの基地には居ない。年が離れていても、それでも勝るってことか・・・・」
「司令官か?」
フランクリンの言葉に、レオナルドが目を剥いて聞いた。
「あれ、私、そんなこと、言いましたっけ?」
とぼけるフランクリンを横に置いて、レオナルドはバーバラの顔を見た。
「バーバラ、そうなのか?」
バーバラの瞳が揺れた。
酷い!マーレイ少佐、酷いわ。私、秘密にしておこうと思っていたのに。こんな・・・
彼女の瞳から涙が零れた。
おっと・・・こりゃあ・・・
レオナルドが顔を引きつらせてフランクリンを見る。
おーい、これどうするつもりだ?私は知らないぞ。
「どうして貴方が知ってるの?って顔をしてるな。」
フランクリンが悪戯っぽく笑った。
「これ、司令官に相談されたんだ。司令官は君の相手を、私だと思っていたらしい。」
ええ?!うそ~
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