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ある男が1人の女性に恋をした。
そして、女の方も同様だった。
2人は結婚を誓った。
しかし、周囲の人間は二人の仲を認めなかった。
それでも2人は自分達が本気であることを何度も主張し続けた。
そんな2人の前に女の父親が条件を出した。
「10年間やる。その10年の間で2人が心変わりすることなく愛し合えたら、結婚を認めよう」
2人はその勝負に応じることにした。
そして、あっという間に月日が流れた。
「いよいよだな、舞」
「うん。そうだね。輝さん」
「あっという間だったような、そうでないような、複雑な気持ちだ」
「そんなのどうでも良いじゃない。今日で私達は結ばれるのだから」
「ああ、そうだな」
2人は手を取り合って、結婚式場へ向かった。
「それでは只今より、沖田照(28歳)と沖田舞(19歳)の披露宴を行います。盛大な拍手でお出迎え下さい」
あふれるばかりの拍手の波が新しい門出を行く2人を迎えた。
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