綺麗な部分だけ見てればいいのに

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「どういうこと?」 「お礼……っていうのはちょっと違うけど」 「もしかして勉強のこと?気にしなくていいよ」 「それもあるけど……夏澄ちゃんは俺とセックスをしてくれた。理由は話してくれないけど、俺は嬉しかった。だからお礼がしたい」 「頑張ったご褒美なんだよ?蓮くんのしたいことを言ってよ」 「それじゃダメなんだ。言葉には出来ないけど……とにかく君の役に立ちたい」 蓮は彼女をまっすぐに見た。 下唇をしゃくれさせた夏澄は、コツンと彼の頭に頭突きする。 「生意気」 「え?」 「別に。分かったよ、じゃあ私の言う通りにしてもらおうかな。それでも蓮くん感じちゃうだろうけど」 「俺をいじめるの?」 「あんまり痛くない程度にね」 「そっか……いいね」 「勃ってる」 夏澄は蓮の大きくなった陰茎をデコピンした。 慌てて蓮は陰茎の位置を調整して目立たないようにする。 「あはは……あっそれよりいいの?」 「ん?」 「雄大さん、家にいるんでしょ?」 「いないよ、どっかの飲み会に行ってる」 「そうなの?」 「いつもそうだよ、少しでも暇が出来たらどこの家にも上がり込んでお酒飲んでるんだ」 「へぇ、雄大さんみんなに好かれてるんだね」 「でしゃばりなだけだよ、礼儀も品性もない。最低な男だ」 「お父さんにそういうこというのは……」 「私はパパが嫌いなの。それでもパパの味方する?」 蓮は黙った。 鼻で笑った夏澄は黙々と歩き続ける。 「ねぇ……夏澄ちゃん」 「なに?」 「ごめんね」 「何を謝るの?」 「俺は……夏澄ちゃんの味方だよ?」 「そっ」 「ほんとだよ、そんな顔しないで」 「普段通りの顔だよ」 「ううん……夏澄ちゃんは悲しんでる」 「え?」 不意を突かれたように夏澄は動揺を見せた。 何度も体も唇も重ねた蓮は、なんとなくだが彼女の表情の意味を理解し始めている。 不純な性から始まった関係だが、着実に2人の心も重なりあってきているのだ。 「……悲しんでなんかない」 「……そうなんだ、ごめん」 「納得しないでよ」 「……ごめん」 2人は学校に到着した。 蓮の荷物を近くの物陰に隠し、迷いなく部室の窓から体育館に侵入する。 酸っぱい臭いが鼻を刺激する。 きっちりと窓を閉めて、蓮と夏澄は女子の部室に移動した。 「倉庫でやるんじゃないの?」 「あっちは本格的にやるときに使おう。最初は前戯から」 「前戯?」 「挿れる前にやる遊び。じゃあシャツだけ脱いで」 「え?うん」 言われたとおりに蓮はTシャツを脱いだ。 「そこに座って」と言われたので、大人しくベンチに座る。 「乳首からいじめてあげる」 夏澄は両手で薄い胸板を触った。 まずはまわりを撫でて焦らし、そして乳首を指で握った。 「あっ……」 「なに?」 「う、ううん」 「続けるよ」 夏澄は両の親指と人さし指でコリコリと乳首をいじくった。 強弱をつけて弄んでいると、蓮は何度も喘ぎ声を出す。 みるみる男根も勃起していく。 「か、夏澄ちゃん」 「なぁに?」 「出したい……」 「ダメ」 夏澄は蓮の耳元に口を近づけて息を吹きかける。 びくっと蓮の体が震えた。 「私のしたいことをさせてくれるんでしょ?それとももうギブアップ?」 「いや……我慢する」 「ふふ、いい子だね」 両乳首が優しくこすられ、敏感な彼の乳首が反応する。 頃合いだと思った夏澄は、胸に顔を近づけてピンク色の乳首を口に咥えた。 下品に音を出して、吸ったり舐めたりする。 彼女に舐められながら、乳首をいじられることで蓮は快感にとろけていく。 息も荒くなり、彼女の頭を思わず撫でてしまう。 「夏澄ちゃん……まだダメ?」 「らめ」 夏澄は乳首を吸いながら返事をする。 蓮は射精できぬまま、焦らされ責められ顔を歪ませることしか出来なかった。 たっぷり乳首だけを重点的に責めると、夏澄は口を離した。 「じゃあ次は……」 「ちんこ触って……」 「ダメ」 「じゃあ……自分で触っていい?」 「ダメ」 「意地悪……」 「好きなくせに。あ、そうだ」 夏澄は悪戯っぽく笑い、シューズが置かれている棚に近づいた。 そこに入っている何足かを手に取って、床に置く。 「どれから嗅ぎたい?」 「どれから?」 「女の子たちの靴の臭い嗅ぐ機会なんて滅多にないよ?」 「それは……ダメでしょ」 「どうして?」 「そういうのはよくないよ」 「言うことが聞けないの?」 声を冷たくして夏澄は言い切った。 低い声色が興奮状態の蓮を惑わす。 「どうするの?」 「……分かった、嗅ぐよ」 「1番気に入った靴を選んで。じゃあまずこれね」 蓮は夏澄からシューズを受け取った。 それをおずおずと鼻につけて臭いを嗅ぐ。 「あんまり臭いしない……」 「そっ、じゃあ次」 その後も夏澄に手渡されるシューズを次々と蓮は嗅いだ。 全ての女子部員の靴を嗅ぎ終わる。 罪悪感を感じながらも、確かな性的興奮を獲得している。 「どれが気に入った?」 「えっと……2番目と3番目かな」 「これはモエさんとアカネさんのだね」 「え?アカネちゃん?」 「うん。これにする?」 「『これにする?』って?」 「はい、嗅いで」 蓮は憧れのアカネのシューズを受け取った。 ゴクリと唾を飲んで、顔に当てる。 アカネの臭いということを知り、さらに興奮した。 一気に陰茎が爆発寸前まで膨れ上がる。 「じゃあ嗅いでて、足でしてあげるから」 「……うん」 「靴下と裸足どっちがいい?」 「……裸足」 「おっけい」 靴下を両方とも脱いだ夏澄は両足を蓮の男根に触れさせた。 そしてゆっくりと熱を感じながらいじっていく。 「ほらほら、もっと嗅いで。大好きなアカネさんの臭いだよ?」 夏澄に煽られて、蓮は大きく鼻で息を吸った。 きついアカネの足裏の臭いが蓮の鼻を刺激して、直接脳になだれ込む。 蓮は何度も息を吸い、外まで漏れるボリュームで喘いだ。 興が乗ってきた夏澄も本腰を入れて足を動かす。 溜まりに溜まった蓮の精液が勢いよく飛び出した。 精液は夏澄の服を汚す。 「あらら、もう出したの?」 「はぁはぁ……んっ」 余韻に浸っている蓮の陰茎を、容赦なく夏澄はしごいた。 「い、痛い!」 「はい勃たせて、次行くよ」 「え?もう?」 「いじめられたいんでしょ?」 ニヤリと彼女は笑った。 彼女のサディスティックな面を覗いて、蓮のペニスはすぐに再生する。 「好きな先輩の靴の臭い嗅ぎながら射精するなんて、蓮くんほんとに変態だね」 「そ、そんな……」 「こんなんじゃあの人振り向いてくれないよ?諦めたら?」 「い、嫌だよ……」 「へぇ、同級生にしごかれて感じてるくせに」 「いいでしょ……んっ痛い……」 「我慢しなさい、じゃあ次は私の靴嗅いでね……ふふ、蓮くんのことめちゃくちゃにしてあげる。私のこと嫌いになるくらい」 「……夏澄ちゃんを嫌いになったりしないよ」 「光栄だね、じゃあはい」 陰茎が十分大きくなったところで、夏澄は自分のシューズを2つ渡した。 蓮はそれを手に取り、両方とも自分の顔に当てた。 「興奮する?」 「……うん」 「写真撮りたいくらい今の蓮くんみじめだよ?」 「……ごめん」 「いいよ、さあいっぱい嗅いで。次は口でしてあげる」 夏澄は蓮の陰茎を口に含んで、腕をあげて両乳首をつまむ。 手を動かしながら、頭も上下に動かした。 蓮はまた喘ぎ声をあげた。 クラスメイトの臭い靴の中敷きを必死に舐めながら、音を立てて吸われるペニスといじられる乳首が生み出す快楽を享受する。 主導権を完璧に握られている今の状況だが、蓮にとっては心地よかった。 むせ返るような女の臭いを嗅ぎながら、蓮は2回目の射精をした。 彼女の口に精液を吐き出して、菩薩のような顔になる。 「うえっ、喉に入っちゃった」 「ごめん、大丈夫?」 「蓮くん出しすぎ、元気だね」 夏澄は精液を飲み込んで、洗面台の蛇口をひねり水を出す。 冷たい水を口に含んで、うがいをして吐き出した。 口内を洗浄した夏澄は、にっこりと笑って蓮の隣に座る。 「次は何をしようかな」 「……なんか疲れたな」 「まだまだ終わらないよ?10発くらい射精させてあげる」 「ちんちん壊れちゃうよ」 「言ったでしょ?私のこと嫌いになるくらいいじめてあげるって……今夜が終わってもまだ私のこと好きなんて言えるなら言ってみて」 「どうしてそんなこと言うの?」 「ん?」 「俺は夏澄ちゃんのこと嫌いになったりしないよ。どれだけお世話になったと思ってるの?」 「はぁ……ほんとムカつくね」 「誰が?」 「あなたが」 「どうして?」 「綺麗な感情しか持ってないみたいな顔して……」 ほくそ笑む夏澄の肩に、蓮は手を置いた。 その手に自分の指を絡ませた後、夏澄は短いキスをする。 「アカネさんのこと好きなの?」 「うん」 「やめたほうがいいと思うよ?」 「どうして?」 「あの人性格悪いから……というか島にいる女の子はみんな性格が悪い。外もなのかもしれないけどね」 「そうは思えないよ、アカネちゃんは優しいんだ。小さい頃から俺にも優しくしてくれた」 「それは蓮くんが男の子だからだよ、女は女にめちゃくちゃ厳しいんだから」 「……そうなの?」 「そうなの」 夏澄はクスクスと笑った。 蓮は真剣に彼女の横顔を見つめる。 「面白くないよ」 「そうだね、全然面白くない……でも事実だから」 「……何かされたの?」 「誰かが誰かに何かされたなんて単純な話じゃないんだよ。けっこう派閥っていうか……色々あるの、人が少ないくせに」 「夏澄ちゃんは何かされたの?アカネちゃんに」 「だから……」 「俺は君のことを聞いてるんだ」 あくまで蓮は真剣だった。 その面持ちが夏澄には眩しく見える。 夏澄は蓮の体を抱いて、くつくつと笑った。 「……教えてほしい?」 「うん」 「変だよ、好きな人なんでしょ?綺麗な部分だけ見てればいいのに」 「そういうわけにはいかないよ」 「そっか、じゃあ言うね。私あの人にいじめられてるの」 「……え?」 「あの人だけじゃない。2年生全員に」 「そんな……」 蓮はショックを受けた。 自分が知っている彼女たちは、優しく穏やかな顔しかしないはずなのに。 「1年の私がエースだからね、それにけっこう……生意気なところがあるから。だってそうでしょ?蓮くんが言ってくれた通り、私はあの人たちよりもバレーが上手。偉そうにして何が悪いの?」 「……そうなんだ」 「どう?ショック?女の子は幻想を抱くものなんかじゃない。恋する価値なんてない人間ばかりだよ」 「それでも……俺は」 「アカネさんが好き?」 「……分からない」 「だよね」 「……なんで仲良く出来ないの?」 「そういうものだから。単純にはもう生きられないんだ」 「そんなのおかしいよ……」 「信じるの?」 「何を?」 「私の話」 「信じるよ……夏澄ちゃんが嘘なんてつくわけないし」 「……蓮くん、将来騙されるよ」 「え?」 「ほんと……ムカつくよね。いじめちゃう」 夏澄は蓮の乳首に思い切り噛みついた。 あまりの痛さに蓮は悶える。 激痛が走った乳首を見下ろしてみると、少量の血液がにじみ出ていた。 「ええ……ひどいなぁ」 「お仕置き、じゃあ倉庫に行こうか。泣いたら挿れさせてあげる」 「え?ええ……意味わかんないな」 鼻歌を歌って立ち上がる夏澄は、戸惑う蓮と一緒に倉庫のマットに寝転がり性交の続きを行なった。
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