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《the first world》
目を開けると、私は目の前がぼやけて見えた。なんでだろうと目を擦ると、手に水滴がついた。
あ、私泣いてるんだ。
でもどうして?
ああ、そうだ。中1になってから、学校で上手くいかないんだ。学級委員長という立場につき、 やることが増えた。
しかも私のクラスは授業中ですら騒がしくて、提出物もちゃんと提出しない人だらけ。私が注意しても聞く耳を持たず、先生にたくさん迷惑をかけている。
私は毎日、どうすればクラスがいい方向へ行くのか、考えて実践した。
だが、何も改善には繋がらなかった。
私は大人に叱られるということに異常なまでに恐怖心を持っていて、いつもビクビクしながら過ごしている。
人の顔色を伺って、怒らせないようにいつもにこにこして機嫌を取って。
そんな自分が凄く嫌だし、気持ち悪いし、嫌いだ。
でも恐怖心はどうしても抑えれない。
最悪なことに、私のクラスは問題児が多いクラス。
毎日毎日先生の怒鳴り声が教室に響く。
私はそれが怖くて怖くて仕方ない。
一人っ子の私は、相談できる兄弟もいない。
学校に行きたくないと親に言っても、どうせ無理やり行かされる。
ただ、たった1人、私を支えてくれる萩椛という人物がいた。でも、その子がかけてくれる暖かい言葉も心に染みないくらい、私な心は弱っていた。
なんでクラスはずっと改善されないんだろう。
……そうか。いつまでもクラスがこんなものなのは、私が学級委員長であるのに、力が足りないからだ。
みんなをまとめる力がないから、足りないからこんなことになっている。
自分が考えたりないからだ。
自分のせいだ。自分がちゃんとまとめられないから。だから毎日クラスは叱られる。
なんで私は叱られることに怖がっているんだろう。
だって、
叱られる原因を作っているのは、
クラスをまとめられない私なのに。
ああ、もう、、、、
こんな私が大嫌い。
私は役立たず。
私なんかが存在する理由なんてない。
生きている意味なんてない。
ああ、まだ課題だって終わってない。考えるだけで吐き気がするほどの量がある。
私は何もできない。
私の存在価値なんてない。
負の感情がぐるぐると頭の中で渦巻き、もう自分を否定することしかできなくなっていた。
学校に行くことを考えるだけで吐き気がして、やる気なんて何も起きない。
何をしても楽しくないし、ご飯も美味しくない。
自分を自分じゃなくしてしまいたい
………………俺が生きてる意味ってなんだろう
俺はそのまま、意識を失った。
───────────────────
続く
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