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「……シレーナ。」
「仰りたいことは、分かっています。ですが、デュオから貰った資料などから見て…ここで間違いないと思いますが。」
「……ボクら、不審者扱いされないか?」
「私だけであればともかく、貴方がいるのでせいぜい迷い人でとどまるでしょう。」
「………あぁ。うん。ボクはまだ子供だから、って意味で言ってるんだろうけど。もう少し敬ってよ。」
「…大丈夫ですよ。私より数億倍は立派です。」
「容姿はいいけど中身で子供扱いするなよ。ボクはキミより数億倍立派になった覚えは─。」
ガチャリと扉が開く。気前の良さそうな小麦色の肌の青年が話しかける。
「先程からここで何を?」
アートラータは耳をそばだてた。変装したキラーと二人組のやりとりをじっと見つめながら。
「……マッティア・ミケさん…ご存知ですか?」
「いいえ?どなたなのか全く。」
「……あー、その。」
「とりあえず中に入ってください。俺の家の前で立たれてちゃ俺も居た堪れない。くつろいでてください。」
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