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─この感覚、いい感じじゃないわ…。─
「司令官さん。何を考えてるかは分からないけれど、これ以上何かをしでかそうというのなら─。」
「お?なら…どうした?」
「そろそろブッ──。」
「サナーレ?ダメだよ?ダメだよ?その後に“コロ”とか言っちゃダメだからね?」
「──飛ばす。物理的に。」
「サナーレ?やめて?戻ってきて?いや戻っちゃダメだ。戻ったら余計ガラの悪いお姉さんになる。生徒に幻滅されるよ〜?いいの〜?」
「は?」
「スミマセン。」
「ぶっ飛ばすってどんな感じで?」
「すぅ………とりあえず?校長に何かしようとしてるのであれば、やめてくださいね。流石に見過ごせません。…ここでこれ以上の騒ぎを起こされても面倒なのではないですか?」
平静を取り戻したミセリコルディアの言葉に、アルテミシアは多少の興醒めを感じたものの、口には出さない代わりに鼻を鳴らす。
「……ふん。校医が砦か。悪くない悪くない。謝罪も兼ねて医務室に出向いてもいいかな。フォルフさん、怪我はないかな?」
ふるふるとフォルフは首を振る。にこやかなアルテミシアの後ろで、ミセリコルディアが申し訳ないと手を合わせていた。
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