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「まぁ大丈夫でしょう。いいようにシェイネさんたちが使われる可能性はあるでしょうけど、捕らえはしないとなんとなく分かるんです。」
「一体どういう理由で?」
「去り際を見極められる人がいるので。いざという時は逃げるでしょうし、交渉を持ち込むでしょう。」
「あの狐面のおっさんか。」
「……あまり関係が深いわけではないはずなのですが、あの人なら大丈夫だと直感したのです。…そうじゃなければ私のことを助けることなんてしなかったはずです。」
「俺とディクソンの応答なんて構わずか?」
「ロロ。貴方結構顔に出るタイプですよ?恋心も。」
「マジ?恋してんの?誰〜?」
アードラーは顔を染めて、オルティスを睨みつけた。カラニのしつこい問いに対しても横暴に話を逸らそうとし続ける。
「…まぁ、顔に出やすいのは事実よね。」
「黙れ模範女!どこから聞いてやがった!」
「アンタは顔に出るタイプだよね〜ってとこから。」
「クッソ、最悪なタイミングだ。」
ディクソンはニコニコと笑みを浮かべて隣で寝ているノティーツブーフの顔を見る。
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