1人が本棚に入れています
本棚に追加
マルクは肩をすくめて少々不満そうな顔を見せる。
「してやられたね。」
しかし洪やコルボーは青白い顔をしてマルクに構うことなく、連絡をしようとする。
「君達は救いを求めてる人から光を奪うのかい?慈善団体が聞いて呆れるね。信じたいものを信じればいいじゃないか。」
「…洪さん。構うだけ無駄だよあいつは。」
「……分かってるよ。」
「ちょっと待って。ねぇ、君。」
「…なんです?」
「……君は一体何者かな。」
「うーん。さぁ。これと言って名乗れることをやってる訳じゃないから。宗教関連の人間としか言えないよ。…警察みたいなことを言うんだね?」
マルクは口角を上げた。しかし依然として目を細める様子がなくぱっちりと開いていた。見開いた目─蛍光色のような黄色い瞳。歪められた口。その表情は狂気的としか表現出来なかった─。
最初のコメントを投稿しよう!