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#90『March 5th,6th,7th』
5th。
「…やっぱ一筋縄じゃいかないかな…。」
「ポリスメンじゃーん。何用かな?」
緊迫感のある空気を突き破って軽い調子でやってきたのはキラーだった。とはいえ、いつもの青みがかった銀髪の彼ではなく、ビビッドなピンクの髪の青年の姿であるが。
シューターはキラーの姿を見て一瞬硬直したが、キングの「誰です?」の一言にハッとしたようだ。「動くな」と牽制した。
「ひぇ。本当に何用ですか、俺らなんかやりました?」
「君達のボスはどこかな。」
「…おかしいなぁ…この前のパーティで口止めさせられてなかった?」
「「見てたんなら止めてよ。」」
「常習的脅迫でもないしむしろ譲歩してたと思うんだよね。」
「レイなんて言われた?『黙ってないとそのうち仕返ししますよ』って言われたんだけど私。」
「え…私は…『口外しないで欲しいです』って言われた。」
「え、ちょっと待って差がすごい。泣いていいかな。」
「で?ポリスメンは一体何の用で来てるの?」
「シネシティマタの方の友人にね、頼まれちゃって。」
キングは拳銃をポイっと投げ捨てる。クルルは飛膜でミシェルを覆うのをやめ警戒を解く。
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