1人が本棚に入れています
本棚に追加
「3Dプリンターですか。」
「あぁ、拳銃?偽物だよ。ギミックも何もない見かけのもの。流石に本物の銃は向けないって。」
「でもそこまでする必要あります?」
「私達を脅すだけの気概とメンタルがあるからね。レイもそう思うでしょ?」
「まぁ…。実際反対はしなかったけど…やっぱ流石に捻くれすぎじゃないかな。」
「裏切られた。」
シューターの言葉にわざとらしくショックを受けたそぶりを見せるキングをよそに、クルルはミシェルの顔色を窺っていた。
「大丈夫そうだね。よしよし。」
「…だいじょぶじゃないですぅ!?」
突然の大声にピタッと一同が動きを止める。ミシェルの妙に子供じみた主張が注目を集めた。頭を撫でたクルルも薄々「これって僕が悪いんじゃ…」という考えが頭をよぎった。同時に罪悪感もふつふつと─。
「す、すみません。」
ミシェルが頬を染めて俯く。その様子にミシェルとクルルを除く三人は察したのだ─。
─これは恋だ、と。
最初のコメントを投稿しよう!