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「久しぶり。元気にしてた?」
「も、もちろん。私は元気ですよ…?」
「私“は”?」
「えっと、その、色々ありまして。学校がちょっと大変なんです。」
「…大変?」
「警察だけじゃなくて軍人も学校に出入りしてるらしいわ。」
ノティーツブーフの発言を補足するようなバートリーの言葉に、アートラータは耳を疑い、眉をひそめて訝しげにバートリーを見つめる。
「マジ?」
「クーシーは嘘を言うような子じゃないし、上から学校の様子を見てた時も明らかに警察じゃない人がいたわ。あれが軍人でしょうね。フォーマルな格好の。」
「…上から見たって何?」
「飛んだ。」
「よく怪しまれなかったわね?」
「え?烏に化けたから。怪しまれるもクソもないでしょ。」
「カラ、何ですって?」
「擬態は出来るわよ。だって一応吸血鬼だし。吸血鬼の能力として擬態能力ってあるし。ね?」
「らしいですね。よくお話でもコウモリに擬態するじゃないですか。」
「…まぁ、そうね。それはいいとして軍までもが介入してるってどういうことよ?」
「…それで私もちょっと調べてみたんです。」
タブレット状の大きな端末を取り出したクーシーがとある画面を表示させる。
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