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「この人は?」
「…ソルフ・アルテミシア?軍人のようだけど。」
「この人、指揮官らしいんですけど指揮官がわざわざ学校に来てるんです。」
「「指揮官が?」」
「妙ですよね?この前似たような方がいらっしゃったんですけど、その時はこの方がいなくて。…正直な所、相手は軍人さんですし下手すれば私の話なんて聞き入れてもらえない上に子供の遊びとして処理されず変に疑われちゃうので…下手に手出ししないで見かけたら…って感じで情報を得ている感じなんですけど…。」
「けど?」
「前に一度すれ違った時に会話内容が聞こえたんです。ちょっとだけ。…皆さんのことをお話ししてたみたいで、名前を口に出していたのが聞こえて。間違いないんです。フルネームをしっかり口にしてたので。」
「誰の?」
「先輩の。」
ノティーツブーフはそう言ってチラッとバートリーを見た。
「ソルフ・アルテミシアね…。もしかしたら誰か知ってるかも。」
「…お役に立てるといいんですけど…。」
「えぇ、十分役に立ってるわよ。ありがとう。今後も何かあったらよろしくね。」
「よければ何か飲んでいく?お金のことは気にしなくていいわ。懐が広い人がいるから。」
アートラータはそう言ってチラッと、糸目の彼を見つめる。
「期待してもいいでしょ?」
彼は眉をひそめて、ため息を大袈裟につくような仕草を見せた。
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