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シェイネは、薬草をしっかり拾ってはかさの浅いバスケットに入れていた。そしてキョロキョロと辺りを見回していた。
─うーん。ここも違うか。これ以上採ると、自然云々のバランスを崩しかねないし別の場所に移動するか…。─
「あの。」
「ん?…え?私?」
「も…も、もし、薬草をお探しならいいスポットが…あり、ますよ?」
黒髪の少女に話しかけられ、シェイネは目を丸くしたが、すぐに柔い雰囲気をまとう。彼女なりに、その少女が悪い人ではないと判断したのだ。
「場所、教えていただけませんか?」
「…えっと、うまく案内できないので…えと、一緒に─。」
「…いいんすか?…ありがとうございます…。」
そう言ってシェイネは少女の後を着いていく。ふと気になったことが頭をよぎったシェイネは尋ねた。
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