第八章・私の全部をあなたにあげます。きっとこの為に私はあなたの親になったのでしょう。

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「さわら、ないでくださ……いっ、いやですっ……あ」  体を這い回っていた先代魔王の手がドレスの長いスカートをゆっくりとたくし上げ、手をスカートの中へ入れてきました。  ふくらはぎから太腿を撫で回され、背筋がゾクリとする。それは快感の熱を伴なうもので、先代魔王はそれを嘲笑うように煽ってくるのです。 「あ、やめ……っ」 「何がやめろだ。こんなに体を熱くさせて、昂ぶってるじゃないか」 「うぅっ」  悔しさに唇を噛み締めます。  体内で暴れていた力の熱が、体を撫で回されることで快感へと擦り替わっていました。  力の入らない足を開けさせられ、お尻を掴まれて強く揉まれる。  痛いくらいのそれなのに熱が灯った体は乱暴にされても感じてしまう。  そして先代魔王の指が後孔に挿し入れられました。 「ああっ!」  突然の挿入に仰け反り、続いて二本目の指が挿れられて堪らずに悲鳴をあげました。  なんとか逃げようと後ずさるも捕らえられてうつ伏せにされます。  そして腰だけを高く上げさせられ、ドレスのスカートを捲られてお尻が無防備に晒される。お尻を丸出しにした格好のあまりの羞恥に這って逃げようとしましたが、逆に腰を抱かれて固定されました。  私の意志を無視した行為は容赦なく、二本の指に奥まで犯されます。 「ああっ、だめですっ、だめ……! 中に入れないで……くだ、さいっ。あん、ンンッ!」  抜いて、抜いてくださいっ、と首を横に振りました。  しかしそれが叶うことはなく、二本の指で中を掻き回されて弱い所をめちゃくちゃに擦られてしまう。 「あっ、ああっ! いや、ですっ、……はッ、あ……んぅッ!」  私をモノのように扱う手付きは粗暴なのに、熱をもった体はビクビクと反応してしまう。  二本の指を激しく抜き挿しされ、強制的に高められる恥辱に唇を噛み締めました。 「自分で腰を振っている癖に嫌だとは笑わせる。ハウストに見せてやりたいくらいだ。奴にとってはこれ以上ないほどの屈辱だろう」 「うぅっ」  ハウストの名前を耳にして涙がこみあげる。  これ以上の恥辱と侮辱、屈辱はありません。 「もうすぐだ。お前を探しているハウストの気配が近づいてくるぞ?」  気配に気付いた先代魔王が歪んだ笑みを浮かべました。  その言葉に全身から血の気が引く。  こんな姿、絶対に見られたくありません。 「は、離して、ください……っ、もうっ、はなして、くだ……さいっ!」  後孔を指で犯されながらも前に這いずって逃げようとする。  しかし先代魔王は余興を楽しむかのように酷薄な笑みを浮かべるだけでした。 「いい姿だ。ほうら、もうすぐ来るぞ? 見せてやろうじゃないか」  そう耳元で囁かれたのと、扉が開いたのは同時でした。 「ブレイラ!!!!」  バンッ!! 扉が開き、ハウストとジェノキスが部屋に入ってきました。  私を目にした途端、二人の闘気が爆発的に膨れあがります。
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