第12章の登場人物

1/1
32人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ

第12章の登場人物

雨宮深雪(あまみやみゆき)/男性/18歳/主人公 ●東雲探偵事務所の所長・東雲六道(しののめりくどう)の跡を継いで《中立地帯の死神》となる。 ●経歴:《雨宮シリーズ》の六番。《レナトゥス》の器として生み出されたクローン体の一人だが、最もオリジナルに近い《レナトゥス》を継承する。 ●近況:《アペイロン》と人類との関係を脅かす存在として、《知識(ダアト)》と《知恵(コクマー)》が電撃的な接触を図ってくる。 ●性格:フワっとした見た目に反して頑固で、こうと決めたら譲らない面もある。《アラハバキ》の京極鷹臣(きょうごくたかおみ)とは《ウロボロス》時代からの因縁の相手。 ●アニムス:《ランドマイン(地雷)》……触れた物を爆発できる能力。触れて五分以内であれば爆発は有効だが、それ以上経つと無効になる。ただし爆破できるのは固形物のみ。 《レナトゥス(再生)》……アニムスを奪い、ゴーストを人間に戻す能力。 ◆赤神流星(あかがみりゅうせい)/男性/27歳  ●クセの強い東雲探偵事務所のメンバーをまとめる指揮官。赤い髪で黒のライダースーツを好んで着る。長崎県出身で、仕事のストレスから深酒をしがち。 ●経歴:かつて関東警視庁の機動装甲隊に所属していたが、同僚の月城によって仲間を皆殺しにされてしまう。ただ一人生き残った流星はゴーストとなり、仇である月城を討つため《死刑執行人(リーパー)》となった。 ●近況:月城への復讐に生きがいを見いだせない自分や、個人的な復讐に仲間を巻き込むことに迷いを抱いていたが、月城との再会によって吹っ切れる。 ●性格:現場指揮官としての責任感が強く、良くも悪くも真面目過ぎる。ひょうひょうとしているが、決して自分の本心を人には曝さないところがある。 ●アニムス:《レギオン(幻影の軍団)》……黒ずくめのミリタリー装備をした影の巨人を操る能力。一度に操ることのできるレギオンは全部で12体。 ◆東雲(しののめ)シロ/女性/14歳 ●亜麻色の髪に獣耳がついた少女。濃紺色のセーラー服がお気に入りで、腰に日本刀の《狗狼丸(くろうまる)》を下げている。 ●経歴:遺伝子操作で生み出された戦闘生命体・《狗》。首の後ろに刻まれたバーコードの数字、「46」が名前の由来。 ●近況:《死刑執行人(リーパー)》としての経験を積みながら、学校に通って知識を身につけたり、カッとなると暴走してしまいがちな悪癖を直そうと努力している。第七陸軍武装戦術群の剣崎やニコと仲が良い。 ●性格:明るく誰とでもすぐに打ち解けてしまえる反面面、ひどく寂しがり屋な面がある。最近は押しの強さも身に着けつつある。深雪とは仲が良い。 ●アニムス:《ビースト()》……一時的に全身の能力を獣のように高める能力。感覚は鋭敏化し、並外れた運動能力を発揮する。 ◆オリヴィエ・ノア/男性/23歳/フランス出身 ●長い金髪に碧眼で、端正な容姿をした黒衣の神父。普段は孤児院で働いており、植物を育てるのが趣味。 ●経歴:15年前、《悪魔(オグル)》と呼ばれる人格とオリヴィエが肉体を別にして以来、互いに恐れ憎みつつも、ある種の執着を抱いている。自分の幼少期や両親にまつわる記憶が欠けている。 ●近況:死んだと思っていた《悪魔(オグル)》が生きていたことを知る。また奈落が極秘に『死神』としての役割を負ってことを知り、ただでさえ犬猿の仲だった関係に軋轢が生じている。 ●性格:慈悲深く、子どもや植物を世話をするのが好きで、困っている人がいれば手を差し伸べずにはいられない。ただし奈落がからむと毒舌になる。 ●アニムス:《スティグマ(聖痕)》……己の血を自在に操る能力。血液を体外に放出して血液中の成分を変化させ、物質化させることも可能。 ◆乙葉(おとは)マリア/女性/20歳/米国人とブラジル人のハーフ ●凄腕の情報屋でありクラッカー。珊瑚色の髪で色白の美女。ウサギ柄の羽織がお気に入り。本人はあまり人前に出ることは無く、AIのウサギのアバターを介して会話をする。 ●経歴:失踪(しっそう)した兄・乙葉ダニエルの行方を捜すため、防衛省に不正アクセスを繰り返した結果、《監獄都市》に送り込まれる。狙撃されて死にかけたところを六道に助けられ、《死刑執行人(リーパー)》にスカウトされる。銃撃された後遺症で足が動かず、車椅子を使用している。 ●近況:行方不明の兄・乙葉ダニエルについて、何らかの手がかりを何か掴んだ様子。 ●性格:ひねくれているが、情報屋としてのプライドと根性はすごい。踏まれても転んでも、ただでは起きない。やられたら何倍にもしてやりかえす。 ●アニムス:《ドッペルゲンガー(分身)》……電脳空間上で特定のプログラムを複製する能力。AIのウサギのアバターを大量に複製し、コントロールすることで膨大な情報を集める。 ◆紅神狼(ホン・シェンラン)/男性/16歳/中国系 ●黒のチャイナ服の中性的な容姿の少年。普段は中華料理店(龍々亭)でウェイターとして働いており、茶鈴梅(チャ・リンメイ)茶鈴華(チャ・リンファ)と暮らす。 ●経歴:《レッド=ドラゴン》の暗殺者集団、《紫蝙蝠(ズーピエンフ)》の一員として育てられる。黒彩水(ヘイ・ツァイスイ)が実兄である。 ●近況:紅家を虐殺して《東京中華街》から追放したのが兄の黒彩水(ヘイ・ツァイスイ)だと知り、紅家の力になりたいと復興に協力するも、紅家の家人からは憎まれ、石を投げられる。 ●性格:クールに見るが情には厚く、家族を何より大事にしている。深雪に対して友達想いの面がある。茶鈴華(チャ・リンファ)のことが好き。 ●アニムス:《ペルソナ(仮面)》……容姿や声、記憶の一部に至るまで詳細にコピーする能力。ただし能力を使い過ぎると自分の記憶を失ってしまう。 ◆不動王奈落(ふどうおうならく)/男性/23歳/ロシア人 ●黒の軍服に黒の眼帯をした銀髪の傭兵。ヘビースモーカー。アニムスを使わない純粋な戦闘力であれば、《監獄都市》でも最強と言える。 ●経歴:世界中でゴースト犯罪者を狩る無国籍の傭兵集団(ヘルハウンド)の元メンバーで、精神を汚染された仲間を一人ずつ殺して回っている。《レッド=ドラゴン》の藍光霧とは古い知り合い。 ●近況:《進化兵》との戦いで《ジ・アビス》を解放した結果、現在はアニムスが使えない状態にある。 ●性格:傲岸不遜を絵に描いたような性格。《ヘルハウンド》への仲間意識は強いが、傭兵独自の価値観で動くため理解されにくい。オリヴィエとはそりが合わない。マリアとはある意味、似た者同士。 ●アニムス:《ジ・アビス(奈落)》……寄生型の能力。人を喰らう怪物が眼帯のある右目に棲む。数あるアニムスの中でも謎が多い。 ◆東雲六道(しののめりくどう)/男性/36歳  ●東雲探偵事務所の所長。《中立地帯の死神》の異名をとる黒づくめの眼光の鋭い痩身の男。片手・片足が義肢となっているため杖をつく。《ウロボロス》の元メンバーで、本名を北斗政宗(ほくとまさむね)という。 ●経歴:二十年前、深雪のアニムス暴発事件に巻き込まれて片手・片足を失う。混乱期の《監獄都市》に秩序と平和を取り戻す為、《死刑執行人(リーパー)》の事務所を立ち上げるが、かつての仲間はみな命を落としている。己の余命が少ないことを知り、《中立地帯の死神》の後継者として雨宮深雪を指名する。 ●性格:現実主義者(リアリスト)で目的のためには手段を選ばない。鋼の意志を持っている。《監獄都市》の秩序の為には己の身を犠牲にすることも厭わない。 ●アニムス:《タナトス()》……一定の時間、一定の範囲でアニムスを無効かしてしまえる能力。 ◆エニグマ/年齢不詳/男性  ●黒猫を連れた神出鬼没の《情報屋》。クライアントである東雲六道の命を受けて《監獄都市》の情報を集めたり、雨宮深雪に接触して助言などしていた。 雨宮深雪が《東京中華街》に潜入するにあたって、東雲六道から譲り受ける。 ●経歴:元は人間だったが、肉体はとうに失われ、人間だった頃の記憶もほとんどない。肉体という『器』を持っておらず、常に他の生き物に憑依する必要がある。小さなお守り袋に肉体の一部だったものが保管されているが、それを失うと存在そのものがこの世から消えてしまう。 ●性格:慇懃無礼(いんぎんぶれい)で芝居がかった大仰な言動をするが、情報屋としての腕は確か。深雪をからかって遊ぶという悪癖がある。 ●アニムス:《べゼッセンハイト(憑依)》…影を操る能力。他者を影の膜で覆って憑依したり、攻撃を防御する盾を作ることもできる。月城の影を操るアニムス《ドゥンケルハイト()》と似通っており、両者には何らかの因縁がある。 【第七陸軍特殊武装戦術群のメンバー】 ◆雨宮実由紀(あまみやみゆき)/推定20歳/男 ●封鎖された《東京中華街》に潜入するため手を貸してもらう。《雨宮=シリーズ》である雨宮御幸の娘である帯刀火澄に強い関心を寄せている。 ●《雨宮=シリーズ》の十一番目。《レナトゥス》を継承するための器として生み出されたクローン体の一人。外見は雨宮深雪とほぼ同じだが、深雪より目つきが険しく、髪が短い。サーベルを得意とするが、体術にも長けている。 ●性格:どんな状況下でも冷静沈着に任務を忠実に果たそうとする軍人気質の持ち主。良くも悪くも真面目すぎる。完成形に近い《レナトゥス》を持っている深雪に対して劣等感を抱いている。 ●アニムス: 《レナトゥス(再生)》:アニムスを一時的に使えなくすることはできるが、完全に消し去ることはできない。刃のようにして放つこともできる。 《天羽々斬(アメノハバキリ)》:剣圧を放つアニムス。離れた敵にも斬撃を飛ばして攻撃することができる。 ◆碓氷真尋(うすいまひろ)/推定23歳/男 ●《碓氷=シリーズ》の五番目。クセの強い頭髪で後頭部やもみ上げは刈り上げている。語学に堪能で数か国語を操ることができる。 ●性格:皮肉屋でいつも斜に構えているが、任務のためには自分の命を犠牲にすることをためらわない面もある。雨宮深雪のことが大嫌い。 ●アニムス: 《コンダクター(指揮者)》:一定の範囲内にいる相手の行動を封じるアニムス。 《メルト(融解)》:物質を融解する強力な火のアニムス。自身に《メルト》を当てることで自爆を可能にする。 ◆F‐二二五号機(愛称:ニコ)/推定17歳/女 ●《進化兵》との戦闘で主力メンバーがいない東雲探偵事務所の護衛と警護を命じられる。 ●戦うための生態兵器・《狗》として生み出される。淡いクリーム色をしたツインテールと、側頭部から垂れ下がるゴールデンレトリーバーに似た獣耳が特徴の十代半ばの少女。二刀流の短刀を使い、足技にも長けている。 ●性格:主である雨宮実由紀を心から慕っているが、顔が同じ深雪がやや苦手。シロから友達認定され、勝手に「ニコ」という愛称までつけられて迷惑しているが、本心ではそこまで嫌ではない。いわゆるツンデレ。 ●アニムス: 《ビースト()》:身体能力と五感を一時的に強化するアニムス。ただし、シロと違って完璧にアニムスをコントロールしている。 ◆剣﨑玲緒(けんざきれお)/推定15歳/女 ●中性的な顔立ちに平坦な体形から少年に見られることも多いが、実は女性。 《進化兵》との戦闘で主力メンバーが欠けてしまった東雲探偵事務所の護衛と警護を命じられる。サポートがメインだが、最低限の軍事訓練は受けている。 ●性格:口数が少ないが、わりと社交的な性格。ぽつりとひと言、突っ込むように喋る。 ●アニムス: 《隠形鬼(おんぎょうき)》:一定範囲にいる人間の存在を閾下レベルに下げて、相手から察知されにくくする能力。サーモグラフィや赤外線ですら欺くことができる。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!