衝突

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「裕也がさっき外に出たんだけど会わなかった?」 博明がマミやんに聞いた。 「すいません、会ってないです。とにかく入り口の方に急いで下さい!三木くんたちを早く助けないと」 「ちょっと待って。バスの周りも確認したいんだ」 マミやんが急いでいる様子だが、博明はマイペースだった。 「でも・・・」 「博明、先に三木くんたちがコンクリートの下敷きになっている所に行こう。一刻を争う状況よ」 由美はマミやんの方に賛成した。 「わかったよ」 博明はそう言って、バスから離れる前にチラッとバスの下を見たが、特に火の気はなかった。バスが突っ込んだ駐車場は、衝突のせいで照明が故障したのか薄暗いため、火の気があればすぐにわかりそうだった。  そしてすぐにみんなでコンクリートの崩れた入口に向かった。
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