4人が本棚に入れています
本棚に追加
「裕也がさっき外に出たんだけど会わなかった?」
博明がマミやんに聞いた。
「すいません、会ってないです。とにかく入り口の方に急いで下さい!三木くんたちを早く助けないと」
「ちょっと待って。バスの周りも確認したいんだ」
マミやんが急いでいる様子だが、博明はマイペースだった。
「でも・・・」
「博明、先に三木くんたちがコンクリートの下敷きになっている所に行こう。一刻を争う状況よ」
由美はマミやんの方に賛成した。
「わかったよ」
博明はそう言って、バスから離れる前にチラッとバスの下を見たが、特に火の気はなかった。バスが突っ込んだ駐車場は、衝突のせいで照明が故障したのか薄暗いため、火の気があればすぐにわかりそうだった。
そしてすぐにみんなでコンクリートの崩れた入口に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!